VOL .04 [エコなのかエゴなのか] 2010.03.24掲載

eco_bottle今回は、身近なものから社会を覗いてみようと考え、日常の中で素朴な疑問を私なりにお話したいと思います。

テーマは『エコ』です。

私はハイブリッドカーに乗り、マイボトルをいつも携帯し、スーパーマーケットにはあたり前の様にエコバックを持ち歩く、いかにも善良そうな市民に見えますが、別にエコロジストではありません。そして、そんな私なのですが、恥ずかしながらエコ意識というものは自分の中にあまりないのです。

ハイブリッドカーに乗り換えた理由はガソリン代の節約。マイボトルは白湯を入れるため。エコバックにいたっては、コンビニ袋がちょっと恥ずかしいときたからには、これはもうエコ生活どころか“エゴ生活”のすり替えなのかも。。。まあまあ、そこまで自己卑下はしませんが、結構そんな感覚でエコを捉えてる人は、私以外にも多いのかもしれません。

エコと言えば、「かっこいい」「オシャレ」「知的」と周りから思われ、ジコマン(自己満足)の世界へと流されがち。今の世の中って、そんな軽佻浮薄の中で生きている気がしてなりません。

私にとってエコとは、「節約以上ボランティア未満」といった何とも煮え切らない微妙なスタンス。しかし、何もしないわけにはいかない自分もいる。チリツモ精神(塵も積もれば山となる)で、何かをしたい、ほんの少しでも環境のことを考えなければと思っています。「地球」とか「環境」とか「未来」とか、個人にとってはとてつもなく大きいテーマではありますが、世界各国や企業が一体となった時のパワーは計り知れません。

まずは、自分ができる事をコツコツと始め、その意識は微々たるものであっても周りの人に伝播され、次第に大きな輪となって広がり社会が変わり、いつかは世界を動かす原動力となる自分でありたい!と空想する、今日この頃でありました(笑)。

結局、エコの本質とは、自分さえよければいいと考えるのではなく、自分を踏み台に次の世代へとバトンを渡す意識が大切のような気がします。そして、「未来をイメージする力」こそがエコの本当の姿なのかもしれません。今さえよければ、今が楽しければは真逆の方向です。

最後に、私達が生きているこの世の中で、目に見えるものすべてが地球からの借り物として捉えることができたならば、エコという言葉は地上には必要ないのではと私は考えます。

今回のテーマは、私にとってちょっと「重いもの」(自分のエコ意識の薄さに)となりましたが、真剣にエコを考える機会が出来ました。これからもモデル安本卓史は、日常のあたり前の常識を、私なりのモデル経験で培った美意識で切り取って行こうと思っています。

目指せ!カッコいいとエコいいの両立を!!


添付写真: 愛用のマイボトルたち(茶色の長いボトルは、革製です)

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Written by Yasumoto Takashi