VOL .06 [男の色気は何処から来るのか] 2010.03.31掲載

seductiveさあ今回も前回コラム[男の品格って何]に引き続き、かなりハードルが高いテーマを選んでしまい、ほんと大丈夫ですか?そうですね~ちょっと私には荷が重過ぎますかね~でもなんとかガンバってみます!(注:テーマはいつも自分の思いつきで選んでいます。)

ということで、今回は男なら誰でも持ちたい『男の色気』を探究してみることにしました。

そもそも人間の生理的欲求には、「食欲」「睡眠欲」「性欲」と大別されるものがありますが、それとは別に心の中に潜む欲求に、「異性からよく見られたい!」という欲求が誰にでもあると思います。(私の推測ですが、色欲とは違います)

今風に言えば、「イケてる自分」とか「モテたい自分」といったニュアンスだと思いますが、皆さんも頭の中でグルグルと想像するのではないでしょうか。

例えば、「こんなカッコイイ服を着れば・・・どうなる」「あんなカッコイイ車に乗れば・・・どうなる」「そんなカッコイイ腕時計をすれば・・・どうなる」とカッコイイ自分作りに男は駆り立てられるものなのです。それは男である以上、自然な欲求だと思いませんか。

たぶん、その欲求が世の中で巻き起こっている「流行」の発生原因なんだと思います。大半の人は「流行に乗る=俺ってオシャレでしょ!」の言い換えなのではないでしょうか。

結局は、人は異性を問わず、周りの人から自分を褒められたい・認められたいという欲求が少なからずあると思います(承認欲求)。中には自己満足だけで満たされている人もいると思いますが、その人も結局は、心の中で自分で自分を褒めているのではないでしょうか。「人から褒められる=自分を肯定される」この欲求がカタチを変えて服となり、車となり、腕時計となって、自己表現するツールに変わっているのではないでしょうか。

男の色気とは、下心あるなしに関わらず、その人に恋人がいようがいまいが、結婚してようがしまいが、周りの人たちに自分がよく見られたい・肯定されたいという欲求を発信し続けるエネルギーが、「色気」となって現れているのです。

また、「色気を出す」とよく使われますが、それも自分の実力以上の自分を表現しようとする時に揶揄的に使われますよね。これも自己表現の表れなのでしょう。

色気には、その人独自の自己表現方法が、万華鏡のように見る人の目に色鮮やかに変化しながら、様々に映って来るものではないでしょうか。色気の「色」とはそんな意味合いもあるのではないかと思います。

更に、何気ない仕草に人が色気を感じるのは、その表現している人の美意識が見る人の感性と感応し合う業(わざ)からくるのでしょう。

最後に、男女問わず人というものは、いつまでも少年少女のような素直な無邪気さと色気を持ち続けていたいものです。やはり本物の色気を纏うには、すべてにおいて「余裕がある」ということがキーワードのように感じます。何があっても動じない「不動心」のような、どしっとした心や強い信念を持った人に私は憧れてしまいますね。


添付写真: カタログでの一枚
手前味噌で申し訳ありませんが、私がモデルポーズ(上写真)でよくする仕草の中で「下を向いて笑うポーズ」があります。これは、私なりに精一杯男の色気を表現しているつもりなんです・・・。見えなかったら御免なさいね(笑)。

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Written by Yasumoto Takashi