「ジーンズ」VS「チノーズ」だったら皆さん当然ジーンズの方が好きでしょう。ジーンズは、今や日本の国民服かの様に誰もが好きなアイテムとなりました。それに比べてチノーズは、まだまだそれほど浸透してはいません。
チノーズの語源は、第一次世界大戦中のアメリカ陸軍隊のユニホームにあります。昔は中国から生地原料を調達して作っていた為、当時の中国(シナ=CHINA)の呼び名からCHINO(チノ)に変わって呼ばれるようになったらしい。正式には、チノではなくチノーズ(CHINOS)が正しいそうです。チノーズは、日本には1960年代から入って来たもので、歴史はジーンズよりは浅いらしいです。
チノーズは、今では週末お父さんのちょっとしたおしゃれ着として定着した感があり、中年お父さんのメタボなお腹を隠すにはもってこいのアイテムです。
最近では、細身のテーパードシルエットのチノーズを雑誌などで取り上げるようになり、ひと昔のチノーズとはずいぶん様変わりをして来ましたが、ジーンズには沢山のバリエーションや加工が施されているものがあるのに、チノーズにはそのようなバリエーションや加工が少ないのが大不満です。チノーズにも、もっとダメージ加工・色むら加工・パッチワーク加工などの細工を施したものを出してもらいたいものです。
チノ生地では最近、カーゴパンツが男女共に大ブレイクをしていますが、徐々にチノーズも若者に人気が出はじめて、マウンテンシューズやワークブーツに合わせてロールアップして穿いている、おしゃれな若者たちを街で見かけるようになりました。
チノーズは、本来アメリカンカジュアルの代表選手であり、雑誌『Free&Easy』が火付け役となって、ラギッドファッションも巷でじわじわと流行りだし、チノーズもまた脚光を浴びだしているのを肌で感じます。
ちなみに、今年の私のファッションテーマのひとつに「チノーズを穿きこなすぞ!」があります。チノーズを穿くと全体のトーンがおとなしくなりがちなので、どこかにハードなアイテム(レザーもののブーツ・帽子・ベスト等)をもってくると、そのおとなしさを逆手にとって上品になり、上級大人コーディネートの完成です。(上の写真参考)
時々、いい大人がカッコよくチノーズを穿いているのを見かけると、「おっ、お主、やるな!」って感じで、目が釘ずけ状態になります。
私にとってチノーズは、プレッピー風もしくはラギッド風ファッションを楽しむ必須アイテムのひとつです。チノーズをカッコよく魅せるのは、かなり至難の業だけに安本卓史のモデル魂が騒ぎます(笑)。
皆さんもダボダボチノーズやメタボお父さんを卒業して、『今どきのチノーズ』に穿き替えて、プレッピー気分を楽しみましょう!それにはまず、「チノパン」を「チノーズ」と呼び替えるところからはじめましょうか(笑)。
添付写真: とある撮影終了後の私服スナップ写真 (チノーズ・デニムシャツ・バンダナはポロ・ラルフローレン。靴は、レッドウイング。レザー帽子は、ダン・ゲンテン。)
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