VOL .22 [帽子という風物詩] 2010.07.17掲載

ようやく梅雨も明けて、猛暑へ突入といった感がありますが、皆さん夏バテは大丈夫ですか?私の夏バテ対策は、なるべく冷房の効きすぎに注意して、程よい発汗をしながら体を甘やかさないことです。後は、冷たい飲み物や食事をあまり摂らないように心掛けています。

今回のテーマは、私の代名詞的ファッションアイテムの『帽子』です。

仕事へ向かう時には、どうしても帽子を被ると髪の毛に帽子の癖がつき、ヘアーメイクさんが嫌がりますので、なるべく被らないようにしておりますが、プライベートでの格好には、殆んどと言っていいほど帽子を被ります。基本的にはレザー帽子がお気に入りなのですが、今の季節はパナマ帽をよく被っていますね。

帽子は、パナマ帽・ソフトハット帽・ハンチング帽・キャスケット帽・キャップ等含めて50個近くはありましょうか。何故にここまで帽子に溺愛したかと思い返してみれば、発想はメガネと同じです。いつもと同じ自分という存在を嫌う習性があるようです。ちょっと誤解を招きやすい言い方になってしまいましたが、私のファッションポリシーの中に、昨日と同じものを身に着けないという決まり事があるのです。時計もサングラスもベルトもすべてにおいてです。そんな面度臭いことしてられない、なんていう声も聞こえてきそうですが、私のポリシーなのです。

人は、体の細胞も皮膚も毎日新陳代謝を繰り返し、生まれ変わっています。当然、頭の中身も考え方も日々変化するものです。であるならば、人の外見も雰囲気もいつも変化させて楽しんだ方が、自分も楽しめるし周りも楽しんでもらえるということです。私の人生、日々実験の繰り返しと思っております(笑)。

最近は、若い人たちがオシャレな帽子を被る光景をよく見かけます。私も時々行くのですが、オシャレで価格もお手頃な帽子屋さんが増えてきました。その代表格が、今や全国に20店舗以上も展開している「CA4LA」(カシラ)という帽子屋さんです。ここは第1号店(上野アメ横)から、下町の方での仕事の帰りに繁々と通っておりましたが、ここまで全国に拡がるとは思ってもいませんでした。

CA4LAの強みは、帽子デザイナーを多く抱えて、オリジナルの斬新なデザインとリーズナブルな価格で若者のハートを捉まえた所だと思います。それ以外にも店舗デザインがオシャレで渋谷店・代官山店・原宿店を覗く限り、ロンドンの老舗帽子店を彷彿させるヨーロッパ調に構えた外観は、いかにも格調高い紳士・貴婦人が訪れるといった佇まいがあります。

さて、自分に似合う帽子の選び方は、とても難しいのですが、顔のカタチと帽子のカタチが一体感を持ち、被ったとき自分にとってのしっくり感があるのがポイントです。そして、私がいつも注意していることは、自分が似合う形を覚えたらあまり他の形を選ばずに、色や模様や素材で遊ぶようにしています。デザインの奇抜さや面白さに走ると、長く被り続けられず次の年に被ってみるとちょっと違うかなと、単年でお払い箱にいくのが関の山です。

帽子も洋服と同じで流行り廃りがあるように、その時の気分で選ぶのも良いのですが、帽子にも定番というものがあります。似合う似合わないは、何度も被ってみなければわからないもので、被り慣れすることが大事です。まずは、自分に似合う定番帽子スタイルを確立してみましょう。

そして、毎年この季節がやって来ると、この帽子が登場するという「自分の風物詩」をつくるのもひとつの楽しみですよね。パナマ帽は、私にとって「夏のバカンスと照りつける太陽」を運んで来てくれます。


添付写真: 都会に、避暑地に大活躍のパナマ帽たち(下の二つは同形のペーパーハット)

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Written by Yasumoto Takashi

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