VOL .37 [大人のブーツ論] 2010.10.29掲載

皆さ~ん、秋本番ですよ~って、今回はやけに軽く入って来ましたね~。いやいや、その理由は大好きなブーツ特集が、遂にこのコラムに登場することが出来たからなんです(自分で勝手に決めてるんだろ!)。ブーツと革ジャンは三度の飯よりも大好きというぐらいなんですね(笑)。そこで今回は「大人のブーツについて」熱くも冷静にお話したいと思います。

ところで、男ではじめてデニムをブーツインしたのは、一体誰なんでしょう?ちょっと知りたい気もしますが、よく考えてみればこの現象は、ある意味自然なものと推察できます。

男のブーツインが浸透する前は、女性がとっくにやっていました。そう、誰かが女性を見習ったんだと思います。いや、思いついたんでしょう。ファッションの流行は、いつも女性から始まるというのがこの世界の常識。例えば、トートバッグ・スキニーデニム・デカバックルベルトなどは、男性には似合わないだろうと思われていたものが流行ってしまう今の世の中です。これは、逆転の発想とまでは言わないにしても、今どきの男性は女性らしい要素も取り入れるのが、雑誌的オシャレ術なのかもしれません。

それにしても、エキゾチックレザーブーツはカッコイイ(何を唐突に!)。三年前に、はじめてクロコのロングブーツを購入した夜なんかは、興奮して寝ずに朝まで眺めていたいぐらいでした(笑)。最初にコゲ茶を購入し、少し時間を置いてから黒まで購入してしまい、私の一生モノリストには一気に二点も加えられたのです。また、クロコに味を占め、翌年にはオーストリッチブーツを見つけ、去年はサルトル(SARTORE)のロングブーツと、このところブーツの大豊作です。

時々、流行モノを毛嫌いする人がいらっしゃいますが、流行モノにもすばらしいメリットがあるのです。それは、いいモノに出逢える確率が高くなるということです。今まで流行らなかったモノが流行り出すことで、パイ=マーケットが膨れあがり、その中にはいいモノが出てくる確率が高くなるというメリットのことです。これは宝くじの高額当選が出る売り場と同じ原理と考えれば解りやすいでしょう。流行モノなんて!と言っているファッショニスタの皆さん、流行モノを馬鹿にはできませんよ(笑)。しっかりとしたセンスで探せば、お宝物に出逢えますからね。

そこで、今回は、『大人のブーツ 賛歌条』と言うべく三つの鉄則をご紹介したいと思います。何かの参考になればこの上ない悦びです。

【其の一、勇気と自信を持ってロングブーツを履くべし】 ロングブーツには、ただ者ならぬ薫りがプンプンします。格上げアイテムに使わない手はないでしょう。当然、パンツはブーツインでお願いします。

【其の二、ブーツひとつで自分を語るべし】大人ならエンジニアブーツにデニムをだらしなく履くようなまねだけは避けたいもの。どうせ履くのなら、華のあるブーツを選びたいです。

【其の三、大人のブーツで、艶(ツヤ)のある男に変身するべし】さりげない日常を一気に上品なハレの日に変えてしまう魔法がブーツにはあります。まさに男版シンデレラシューズだ!

結局、いくら高価なブーツを履いたところで、誰もがオシャレさんになるとは限りません。でも、よく言うじゃありませんか「オシャレは足元から」と。この言葉には、「靴に興味のない人に、オシャレさんはいない」ということも含まれていると思いますよ。

今シーズンあなたにとって最高のブーツに出逢えることを心から期待して、『大人のブーツ論』の締めとしたいと思います。GO CHARENGE!ロングブーツ万歳!


添付写真: 愛用のブーツコレクションの一部です。至高のエキゾチックロングブーツとも言えるリアルクロコ2足が最上部に。

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Written by Yasumoto Takashi

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