VOL .40 [できる人の手帳術] 2010.11.19掲載

食卓に鍋が出始めるこの時期から、文具屋には来年用のカレンダーや手帳、レフィールなどが店頭に並び出します。年迫る風景がちらほらとクリスマスのお祭りムードと共にやってきました。

そこで今回のテーマは、『できる人の手帳術』と題して、手帳との付き合い方についてお話したいと思います。(できる人=成功する人の総称です)

俗に言われている、「手帳を見れば、その人ができる人なのか、ダメな人なのかがわかる」と仕事術の達人たちは、よく言うものです。それは、言い換えるならば、「時間を管理できる人は、自分をマネージメントするのが上手い」ということではないでしょうか。仕事ができる人ほど周りからは信頼され、依頼が集中するものです。その中でどの仕事が最優先なのか、自分がやらなくて誰かに頼めるものなのか、はたまた断ってもいいものなのかを頭のなかで整理できなければ、自分をマネージメントすることはできないでしょう。朝一番に今日のToDoリストをつくり、仕事の段取りや優先順位、約束時間などを明確にするのが、できる人の仕事術だと思います。

私の仕事というのは、指定された時間通りにスタジオに入ったり集合場所に行き、その時点で時間管理はすべて制作スタッフに預けてしまいます。ですので、自分の時間管理は、朝起きてから家を出るまでの段取りを前日にメモで作っておきます。起床時刻から朝食・パソコンチェック・新聞・洗顔(髭剃り)・洋服選び(ほぼ前日にコーディネート済)等で2時間は要します。早朝ロケでは、起床時刻が午前4時ということもありますので、仕事のオフ日も毎朝同じ時刻(6時頃)に起きるようにして、体内リズムを崩さないように心掛けています。

そこで、上の写真3冊の手帳についてご紹介したいと思います。ルイヴィトン・カバーの大型ノートは、5年卓上日記であり、一日の主な出来事(仕事スタッフの名前・スタジオ・ロケ地等)を書き込んだり、毎月の自分のテーマをつくったり、月末には一か月を振り返るメモを残したりして、アナログではありますが一種のデータノートに使っています。去年・2年前・3年前と現在を照らし合わせて、ある程度の仕事予測をしたり、改善点を分析しようとしているのです。

次に革クロコの年期の入った手帳(真ん中)は、もっとも愛着のあるもので、軽く15年以上はすでに使っています。この手帳の使い道は、仕事の詳細とタイムスケジュールの管理用にと、とても大切なものです。仕事の日には、お気に入りのスタンプ(一文字古印)を押したり、蛍光マーカーで集合時間などを忘れないようにマークしたりと、手帳の記述面を賑やかにして、仕事へのモチベーション作りに励んでいます(笑)。

最後の小さい手帳(一番上)は、私のアイデア手帳と言いましょうか、日常の中で思いついたアイデアやひらめき、目標を書きとめたり、好きな本の要点を抜粋したりして、時間のあるときに眺めるようにしています。アイデアやひらめきは、文字に書く事で視覚化されて、自分の意識が明確化されます。また、“未来は先に結論を決めた者に跪(ひざまず)く”と言うように、実現させたいことや漠然とした夢などを書き出して、現実のものへと手繰(たぐ)り寄せるひとつの有効手段だと考えています。

現在は3冊の手帳を使い分けているのですが、2冊は自宅のデスクに置きっぱなしにして、アイデア手帳だけを持ち歩くようにしています。

私たちは生活している限り、「時間」というすべての人に平等に与えられた貴重なものを大事に使い、時間管理をしっかりして、時間に縛られないようにしたいものです。手帳マスターへの道はまだまだ遠いのですが、何か生活を豊かにするヒントが手帳にはあるようです。

今回は、男を磨くビジネスツールとしての手帳を紹介しました。手帳選びの際は、多少なりともいいものを選ばれた方が、長く愛しつ続けられていいと思います。手帳にも見た目が大事ですよね(笑)。


添付写真: 自宅デスクの上には、毎年愛用している3冊の手帳が置いてある。

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Written by Yasumoto Takashi

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