年が押し迫ってくる年末というのは、暦がかわろうとする前に合わせ万国共通に、民族大移動の時期でもあります。帰省する人もいれば、長期休暇を利用して旅行する人もいることでしょう。
今回は、旅には欠かせない相棒である『キャスター付き旅行バック』についてお話したいと思います。
最近のキャスター付き旅行バックは進化を続け、軽量・頑丈・大中小・スタイリッシュ・高級ブランドと使う人のニーズに合わせ、百花繚乱の如くラインナップされています。キャスター付き旅行バックを大別すると、「スーツケース派」と「キャリーケース派」に分かれます。
この二つの違いは、今では明確な区別はあまりないものの、強いて言えば表面の素材感や収納機能、ハンドル部分の伸縮性などの違いがあることでしょうか。
スーツケースの良い所は、キャリーケースには出せないメタリック調やシャープ感が表現できるデザイン・素材(ジュラルミン・アルミニウム・ポリカーボネート等)が使われているところです。最近の人気ブランドでは、リモア・ゼロハリバートンなどの海外メーカーが、ファッション雑誌によく取り上げられています。
キャリーケースでは、やはりブランド勢が続々と新展開していることです。こちらは、スーツケースには出せないエレガントさやラグジュアリー感が売りとなり、従来のブランド志向ファンを取り込もうとしています。人気ブランドでは、ルイヴィトン・グローブトロッター・トゥミなどがあります。強度という面では、スーツケースに比べて多少の弱さや安全性に不安はあるとしても、そんなに高い所から落とすこともないし、ナイフで切り裂かれるケースもあまりないことなので、それほど気にすることもないと考えます。最近は高級ブランド製キャリーが多いせいか、空港のワゴン待ちでの風景に、バックにキズを付けないように予めカバーをする人も多いようです。
私は、旅行の滞在期間に合わせてキャリーケースを大・中・小と揃え、一番小さいトゥミのキャリー(写真:中央)には、いつものように自分だけのオリジナリティーを施し、バイクのバッジをペタペタつけて楽しんでいます(笑)。
何故キャリーケースが好きかと答えれば、やはり外側に収納ポケットが付いており、雑誌・新聞やモノが入れられる利便性でしょうか。デザインが地味ではありますが、この機能には重宝しています。
キャリーケースの替え時というのは、とても難しいものがあります。三つとも買った時の値段が高いものでしたので、キャスター部分やハンドル部分が壊れたということで、買い替えるのも釈然としないものです。過去に何度かカスタマーサービスへ持って行き、修理してもらったこともありました。
今では仕事や旅行で空港に赴(おもむ)いた時など、今どきのデザイン性の高いケースを引いている人を見かけてしまうと、つい敏感に目を止めてしまい、チェックしてしまうこと多々あります。
相棒の彼らとは、すでに10年以上も供にしているので愛着もあり、今までの旅行の思い出もたくさん詰まっています。旅行の相棒たちは、大切に長く愛用してくれるご主人に、「早く旅行に行こうよ!」と甲斐甲斐しく訴えているようです(笑)。
添付写真:愛用のキャリーケースたち(写真の手前と左奥はトゥミ、右奥はプラダ)
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