VOL.100 [スタイルとスタンス] 2014.09.11掲載

style-stanceコラム100号目を迎え、何か大きなテーマにしてみようかと考えたのですが、相応しいテーマが思いつかなかったので、肩ひじ張らずに身近なネタとして、日常生活における「スタイル(Style)とスタンス(Stance)」について考察することにしました。

しかし、身近なネタと言いつつも個人にとって「あなたのファッションスタイルを教えてください。」「あなたのファッションにおけるスタンスとは何ですか?」といった質問を投げかけられたらちょっと戸惑ってしまいませんか。そう「自分スタイルの確立」や「ファッションに対する自分のスタンス」は、難しくもあり侮れないテーマであります。

スタイル(Style)とは・・・姿、形、デザイン、体型、服装、表現上の様式や形式、表現手法、行動の仕方や考え方

スタンス(Stance)とは・・・立場、立ち位置、態度、姿勢、見解、見方、取組み方、方針

二つの言葉の意味を比べてみると、なんとなく違いが見えてくるものがあります。二つはとても似ていて意味が近いのですが、実は似て非なるものであることが分かります。

スタイルは、一般的に主体となるものに“強い思い”が存在するということです。思いによってビジョンが顕在化され、また姿を現すということを指すのです。

スタンスは、常に対象者や対象物といった前提となるものが存在し、焦点が常に流動化されています。周りの状況を見ながら臨機応変に対応するといった状態に使われるものなんでしょう。

ゆえに、スタイルは単独で成立しえますが、スタンスは相手との関係性において成立するものと考えられます。

そう言えば、先日、行きつけの美容室で、たまたま手に取ったファッション誌のキャッチコピーに思わず目が留まり、写メモしちゃいました(笑)。

『 スタイルのある、すべての男たちへ。』

常に自分らしく着こなしているのが、
男も惚れる真のジェントルマンだ。
定番であろうとトレンドであろうと変わらない。
大切なのは、美意識なのだ。
ファッションの最前線をキャッチしつつ、
スタイルのある着こなしを身につけよう。 (PEN 2014.9.15号より)


このファッション誌で言う「スタイル」というのは、“強い拘り”を指すのでしょう。自分はこんな風に服を選び、着こなす。といった本人の個性を代弁するのが拘りです。しかし、いつもそんなことを考えながら服を選ぶものではなく、その時の気分やTPOに応じた雰囲気といった感覚で選ぶのが殆どではないだろうか。そこで、服選びのセンスとなるのが“美意識”であります。以前、美意識についてはVOL.23 [カッコイイって何]にて詳しく考察してありますので、ここでは割愛させていただきます。

要するに、定番やトレンドといったものや時代の流れには常にアンテナを張り巡らし、美意識なるセンサーを感度よく柔軟に保つといったスタンスが、物事の本質を探究する姿勢には欠かせません。自分スタイルを構築してゆくには、まずここが大事なのだと思います。

最後に、「柔軟なスタンスが、新たなスタイルを生む!」と、胆に銘じて。。。


PS:「男磨きのすすめコラム」次の目標はVOL.150です。目標達成は何年先になるか分かりませんが、挑戦し続ける姿勢を忘れずに精進してゆきたいと思います。

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添付写真:この夏、避暑地を訪れたときのバカンスファッション。今夏トレンドの迷彩柄のリネンシャツを取り入れ、どこかに大人可愛いらしさをスパイスしたがる自分スタイルであります。

【次回予告】 テーマ:次に流行るパターン柄のお話になります。(VOL.101)

Written by Yasumoto Takashi

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