Photo:デザイナー ジャンフランコ・フェレ氏
ジャンフランコフェレのデザインは、誰もが口を揃えて「構築的である」と言います。それはフェレ氏自身が、若かりし日に建築学を学んだせいもあるのでしょう。フェレ独特の構築的デザインをメガネデザインに導入し、全盛を極めた1990年前後の作品は、かなり異彩を放っていました。特にサングラスフレームの特徴は、全体的に大振りであり、西洋美学にはあまり取り入れない直線美を上手く表現しているように思います。ゴールドメタル素材とセル生地を上手く組み合わせて作り上げるフェレワールドは、豪快さの中に優美さとセクシーさを織り交ぜた輝きが見事に調和されています。フレーム全体の線は細めではありますが、フェレ自身の風貌からは想像できない繊細さが滲み出ているようです。
当時、ミラノの3Gと呼ばれたベルサーチほどギトギトせず、アルマーニほど上品で大人しくない、そんなフェレデザインのポジション&デザインバランスが魅力なんでしょう。
ヴィンテージものの中には、魁作と呼ばれるメガネ・サングラスが沢山あります。素晴らしいものは、やはり長く使い続けられ、大切に保存されていくものだと、メガネを通してつくづく思うのであります。(2012.11)
【NO.01 GIANFRANCO FERRE GFF71】
【NO.02 GIANFRANCO FERRE GFF60S】
【NO.03 GIANFRANCO FERRE GFF262S 031】
【NO.04 GIANFRANCO FERRE GFF30】
【NO.05 GIANFRANCO FERRE GFF85S】
【NO.06 GIANFRANCO FERRE GFF16】
Photo:僕がジャンフランコフェレを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)
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