VOL.103 [雰囲気紳士の振る舞い方] 2014.11.15掲載

atmosphereファッション業界で仕事をしていると新製品発表会や新店舗オープニングイベントといったレセプションパーティーなどで、華やかに着飾った紳士淑女たちを目の当たりにする機会が多くあります。そこでは「この人、雰囲気のある人だな~」「あの人のオーラは凄いな~」といった溜め息交じりのひそひそ声が聞こえてくる場面に遭遇します。実際、僕自身も人間ウォッチングが大好きなものですから、失礼ながら目立つ人や素敵に輝いている人をガン見してしまう場面も多々あります(笑)。

今回のテーマはそおいった雰囲気のある方たちに敬意を表しつつ、どのようにしたら素敵な雰囲気を醸せるのかを探ってみることにしました。この類いのテーマは以前、VOL.85 [オーラの宿し方] (2013.02.07掲載)でも取り上げているのですが、ここでは雰囲気作りのテクニック的手法をより具体的に提案してみようと思います。あくまでも女性にモテたいという動機づけではなく、王道的男磨きが前提にあります。


①【挨拶がしっかりできる人は万人に受け入れられる】
日本人は礼儀を重んずる国民性を持っていますから、挨拶をしっかりされる方は一目置かれ、ちゃんとしているとすぐに分かります。ましてや、綺麗な姿勢でお辞儀をされたり握手されたら、お互いの距離が一瞬で縮まるものです。やはり姿勢や佇まいは日頃の鍛錬であり、一朝一夕にできるものではありません。


②【話し方や動作をゆったりさせることで、余裕ある仕草に見せることができる】
よく機関銃のように早口で一方的に話す人がおりますが、とてももったいない感じがします。このタイプは女性に多いのですが、男性のおしゃべりは得てして敬遠されがち。相手の話を軽く頷きながらゆったりと聞いてあげることで、余裕ある人物に見せることができます。また、できれば声質は落ち着いた低めで、お腹から声を出すのがベストなんでしょう。


③【ボディーランゲージといった身振りや手振りを交えながら話すと、相手にも周りにも説得力が増します】
これは苦手な方も多いと思われますが、外国の方は自然にやっています。何故でしょうか。日本人は比較的無表情で話す方が多いからだと思います。ご多分に漏れず私自身にも言えることですが、表情とボディーアクションは連動しておりますから、オーバーなリアクションをすることによって感情豊かに、説得力倍増が演出できます。


④【さりげなくブランドを隠すのは自信の表れ】
身に付けている小物や洋服にブランド品があると、そこばかりに意識がいってしまい、マイナスになることがあります。さりげなく分かるか分からないかぐらいのスタンスが粋なのですね。学歴や経歴も同じで、敢えて自分からアピールすると嫌味になるケースが多々あります。品のある人は爪の隠し方をよく知っています。僕なんか隠すものは何もないですがね(笑)。


⑤【見た目と実際のギャップで味わいが生まれる】
頭の天辺から足の爪先まで(ヘアースタイルから靴まで)お洒落に着飾った人は一見隙がないように思われますが、大笑いをしたり、オーバーリアクション的な面を見せると相手は「あれ?」と急に親近感が湧いてきます。見た目とのギャップは、かなり印象度をプラスに転じさせます。しかし、下ネタ系やお下品ネタは紙一重でマイナスになることもあるので注意したいですね(笑)。


人の第一印象は「見た目」から入ってくるものが殆どで、最初の4分間でほぼその人の印象が形作られると言われています。その数分の間に我々は自分のフィルターを駆使して瞬時に相手を知ろうと、脳内コンピューターや直感を働かせます。フィルターには見た目以外に仕草や振る舞いをチェックする機能も備えておりますので、好感の持てる行動を見せると、どんどんプラス加点されてゆくのです。

最後に、その人が醸す雰囲気の源泉とは一体何でしょうか。生まれ育った家庭環境や社会に揉まれ培った環境も大いに影響を受けていることと思います。しかし、それだけで雰囲気は作られるものとは思いません。雰囲気作りは人間の器作りと同じで、どれだけ自分に「責任」を持てるかといった度量に関係しているのでしょう。

僕はいつも正直に、真っ直ぐ物事に取り組むフランクな雰囲気の人に憧れます。いつかそんな人になれたらいいなと常々思っています。

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添付写真:「誰かと話している感じで…」と、アートディレクターさんの指示で撮影した時のものです。

【次回予告】 テーマ:ノームコアの実証検分!?(VOL.104)

Written by Yasumoto Takashi

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