VOL .14 [龍馬ブームに期待するもの] 2010.05.23掲載

最近、日曜日の夕方が来るのが楽しみでしょうがない。何が楽しみって、NHK大河ドラマ『龍馬伝』ですよ。(BSデジタル放送はPM6:00スタート)

私は、「ソロモン流」「情熱大陸」「ガイヤの夜明け」といった情報番組などを、よく録画して観るのですが、大河ドラマだけはリアルタイムで観ることが多い。なにせコマーシャルが入らないのがいい。録画テレビは、コマーシャルカットができるから、あまりリアルタイムで観ないようにしている。自分の都合で、一日の隙間時間を利用して、後で観るのが効率的で賢い。(もしかして、今の記事は、仕事的に自分で自分の首を絞めているのかな?まあいいか・・・笑)

ドラマを観るか観ないかの選別は、第一に脚本の興味深さ、第二に主役陣のキャスティングです。主役の福山雅治氏と私の持つ龍馬像とは微妙に違う。私の持つ龍馬像は、軽快で別次元の発想力で人生を切り開く豪放磊落さと、人情愛の深い性格が二律背反しそうだけど、それをうまく融合させているユニークな個性の持ち主だと思う。その点、福山氏のキャラクター設定は、行動力・断行力ばかり前面にだし、龍馬独自の発想力の面白さに少々魅力に欠けてしまう。ちょっと欲張り過ぎかな。(これは、大河ドラマ 5月23日放送分までの見解です)

また、明治維新では、回天の偉業を成し遂げ、日本を列強国から守った歴史的偉人たちは、本当に凄かった。彼らがいたから、今の日本もあり、ここまで発展・繁栄できたのでしょう。特に坂本龍馬は、歴史上あまり知られていなかった人物なのに、ここまで皆に愛されるというのは、龍馬の人徳なんでしょう。歴史が龍馬をほっとくわけがない。

その偉人の歴史とは面白いもので、時間がその人物を検証していくと言いましょうか、長い間に色々な方々(歴史家・小説家等)が、その人物に脚光を浴びさせ、その人物の格が出来上がっていく様は、大袈裟ではありますが、大木の年輪や太古の地層にも似た、悠々の時間を垣間見る趣きに似ています。

今の『龍馬ブーム』は、私にはブームとしては終わってほしくない気持ちがあります。あの骨太な時代精神は、今の自分に欠けている大事な要素が沢山詰まっています。維新の志士たちの行動力・決断力・交渉力・説得力・発想力・・・・・羨ましい限りです。また、今の政界(日本)に是非欲しい人物たちでしょう。龍馬を筆頭に、時代を駆け抜けた志士たちの生き様は、「人生の教師」「人生のモデル」として、これからも熱く見守っていきたいです。

今、明治維新ならぬ平成維新が期待されている日本だからこそ、このブームの意味もあるのではないでしょうか。NHKの製作者さん、ドラマの後半は、これからの再生日本・未来日本へ、維新の志士たちに「今」をダブらせて、日本人に熱いメッセージを期待してるぜよ!!


添付写真: 坂本龍馬をイメージして撮影した雑誌表紙(1996年 香港版Esquire:エスクワイヤー)

関連コラムの検索に便利 「プライベートコラム 目次」

【次号予告】 テーマ:ベルトには、ちょっと「こだわり」があります。 夏はベルトが助演男優賞!(VOL.15)

Written by Yasumoto Takashi

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>