最近、僕の美意識センサーなるものが、マッチョ体型に反応している。なんのこっちゃ?と思うだろうが、これは世の中のトレンド空気を嗅ぎ分ける直感的なものではあるが、たぶんこれからくるであろうイケてる男性体型はマッチョor細マッチョであり、絞られた肉体がモテ囃(はや)されそうということである。その理由として、いくつか挙げてみようと思う。
その一 最初にセンサーにひっかかったのは、僕がトレーニングジムに通い出してもう30年近くになるのだが、この歳で初めてアミノ酸サプリメント(※)という筋肉増量補助食品というものに興味を持ち始めた。そこにまず安本トレンドセンサーが反応しはじめたのだった(笑)。そもそものキッカケは僕が通うスポーツジムにアミノ酸サプリメントやプロテインを店頭で取り扱うようになり、自身も年齢的にトレーニングをしてもなかなか筋肉が付きにくいというのが近頃の悩みだった。そこで試しに飲み始め、早二週間ぐらいからカラダに効果が現れ出し、これは効くと実感したのであります。
※アミノ酸サプリメント:MUSASHI AMINO ACIDS KUAN
その二 ライザップ(RIZAP)というトレーニングジムのコマーシャルを何回も見ているうちに、僕自身もあのようなマッチョ体型になってみたいと思い始めたのだ。コマーシャルの影響というのは、恐ろしい!これは腦へのサブミナル効果というものなのか(笑)。
その三 プロレスの人気が復活してきて、女性ファンが急増しているというニュースを耳にした。また、現在はエグザイル系のダンスグループがポップシーンを席巻していることから、世間では肉体美が躍動するビジュアルが持て囃されているように感じる。
その四 撮影現場で会うメンズモデル仲間にマッチョ系が増え出し、僕自身もなんだか気になるようになってきて、もう少し真剣にカラダを鍛えてみようかと思い始めたのだった。これは若い年齢層だけでなく、40代や50代のモデルもカラダを鍛え始めているのだ。
その五 個人的な事になってしまうのだが、メンズモデル界のスーパーモデルであるDavid Gandy(デヴィッド・ギャンディー)が完璧なまでのマスクとスタイルで、とても仕事的に手本となる人物である。
その六 2020年の東京五輪まであと5年のカウントダウン。スポーツ愛好者人口も年々増えだし、カラダを鍛えるキッカケが広がりだしている。これは巷の健康ブームというよりも、トレーニングをストイックに取り組む人たちが急増してえてきている。
と、ざっくりと思いついたことを列挙してみた。だがしかし、マッチョ体型になるには本人の美意識云々という前に、強烈なモチベーションの維持が不可欠となるであろう。また、トレーニングに費やす時間と栄養管理も必要である。このモチベーション維持と時間をどう捻出し、達成させてゆくのかが大問題となってくる。これは単に「モテたい!」「カッコよくなりたい!」というモチベーションでは到底達成することは難しいことだと思うのである。
そこでライザップのホームページをちょっと覗いてみたのだが、どうやらトレーニングを持続させるには「感動」と「自信」というものがキーワードのようだ。また、トレーナーとの信頼関係を築きながら目標を達成させているのがよく分かる。確かに辛いトレーニングには、筋肉痛や筋肉疲労で自らのカラダを苦しめたうえ、厳しい栄養管理では食べたい物もそう食べれない苛酷なトレーニングメニューだ。しかし、そのトレーニングプロセスで小さな課題(小目標)を達成する感動を積み上げ、それによって自信というものがゲスト(お客様)自身に湧いてくるのだろう。
マッチョな時代が来るということは、一体何を意味するのかと言えば、ちょっと大袈裟かもしれないが、「自分に厳しくできる人間」「目標を達成させる能力を持った強い意志の人間」が育つということではないのか。そんな人が社会に増えればきっと今よりも良い社会に近づくのかもしれない。
約20年前にTBC(エステ会社)のコマーシャルで「私、脱いでもスゴイんです!」という言葉が流行した。もしかしたら、今度は「私、やる時はスゴイんです!」的な自分磨きブームが来るのかもしれない。マッチョ体型を作るということは、そんな意味合いも含んでいるとつけ加えたい。
2015年最初の安本プライベートコラムは、トレンド予測的なものになりました。外れたらどうぞご容赦願います。
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添付写真:メンズモデル界のスーパーモデルであるDavid Gandy(デヴィッド・ギャンディー)。完璧なマスクとスタイルで大人気である。
【次回予告】 テーマ:バカラのロックグラスについて(VOL.108)