コラム プロローグ 2010.03.17掲載

富士山とゴジラ雲(自宅からの撮影であり、合成写真ではありません。)
「 見た目選択の時代がやってくる! 」

モデル安本卓史のプライベートコラム連載をスタートさせようと思いついたのは、2010年の48歳(1962年2月18日生まれ)の誕生日を迎える頃でした。

キッカケは、あるヘアーメイクさんと撮影現場で何気ない話をしていたら、何かの流れでその方の口から「僕たちの仕事は、見られてなんぼ!知られてなんぼでしょ!」という言葉にドキッときたのでした。そうだ、もっと自分をアピールしないといけない!と。元来のアナログ人間から、ちょっとだけデジタル人間に針が振られたのでした。

そして、自らの考えのもとに、いい大人の現役モデルとして、今まで誰もやっていないことを何か発信させなければ、この激動の時代に乗り遅れてしまうのではないかという衝動に駆られていったのです。

コラムの内容としましては、数少ない愛用品を随所に紹介しながら、写真は自ら撮影編集を行っています。また、ファッションに関わるテーマを中心に、「人・物の見方」「男の品格」「男の美意識」などなど、大人の男を意識しながら物事の本質を追求してみるといった、生まれ持った探究心の強い自分らしい熱い思いを語っていく所存でおります。

タイトル『男磨きのすすめ』に関しては、敬愛する福沢諭吉先生(1834~1901 明治時代の思想家・教育者)のご著書からヒントを戴き決めたものです。私自身、高校を卒業して教育者を目指し上京した頃の心境にマッチした、「ビビッ」とくるタイトルです。

名著『学問のすすめ』は、当時の明治維新後の近代日本の夜明けにおいて、「人は学ぶことで幸せになれる」と志高い日本人に対して、勇気と希望を与えました。また、福沢先生の人柄も本を読み進めるうちに、じわりじわりと浮かび上がるように、独特のウィット感とユーモア溢れるセンスも見逃せません。

これから来る時代は、「見た目=良質のセンス」がその人の生き方だ!と判断されてしまう『見た目選択の時代』なのです。ここでの「見た目」とは、その人から滲み出るセンスや雰囲気のようなもの。顏・表情・しぐさ・身なり等は、ある意味、その人を語る「第二の履歴書」と思っております。

そんな時代を生き抜く為にも、このコラム『男磨きのすすめ』を通して、「あ、そうか!」と皆さまの快適創造生活の何かヒントになることが出来れば、幸いの極みです。

2010年 3月 東京に桜咲く頃

添付写真:マジックアワーにおける「富士山とゴジラ雲」(自宅からの撮影であり、合成写真ではありません。)

Written by Yasumoto Takashi

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