お気に入りのメガネブランドを考察〇-〇¬

Photo:普段使っているメガネ&サングラスのラインナップ
 
メガネコレクターの安本卓史です。このページは、長年集め続けてきた私物のメガネを通し、お気に入りのメガネブランドを考察しています。
 
ここではなるべく提灯記事的臭いを排し、ブランドの歴史などは極力省かせてもらい、僕が素直に感じ取っているブランド観やブランドの個性を書き記してみました。
 
ファッション全般において、 ブランドネームの効果効用は、“オシャレを気取る” もしくは “オシャレ感を後押しする” といっても過言ではないと考えます。そのモノ自体を愛用するにあたって、リーズナブルでデザイン宜しだけでは、愛着心の持続は難しいと考える一人なのです。ブランドの付加価値を踏まえた上での愛用が肝要であり、ブランド力を侮ってはいけないとつくづく感じております。
 
また、自分の好むブランドや知名度、人気ブランドから愛用メガネを選ぶことは、「失敗しないメガネ選び」のひとつの手立てとなります。
 
どうか皆様のメガネ・サングラス選びのご参考になれれば嬉しい限りです。



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Vol.01 【TOM FORD:トム・フォード】
デザイナー・トム フォード

Vol.02 【alain mikli :アラン・ミクリ】
alain-mikli

Vol.03 【Jean Paul GAULTIER :ジャンポール・ゴルチエ】
デザイナー・ジャンポール ゴルチエ

Vol.04 【RAY-BAN :レイバン】
レイバン75周年

Vol.05 【OLIVER PEOPLES :オリバーピープルズ】
ブランド創始者・ラリー・レイト

Vol.06 【GIORGIO ARMANI :ジョルジオ・アルマーニ】
デザイナー・ジョルジオ アルマーニ氏

Vol.07 【Ralph Lauren : ラルフ・ローレン】
デザイナー・ラルフ ローレン氏

Vol.08 【PLATOY : プラトーイ】
プラトーイ デザイナー・石渡 旭氏

Vol.09 【Christian Dior monsieur : クリスチャン・ディオール ムッシュ】
Christian Dior monsieur イメージ

Vol.10 【Persol : ペルソール】
Steve McQueen

Vol.11 【OLIVER GOLDSMITH:オリバー・ゴールドスミス】
オリバー・ゴールドスミス氏

Vol.12 【GIANFRANCO FERRE:ジャンフランコ・フェレ】
Gianfranco Ferré

Vol.13 【LINDA FARROW:リンダ・ファロー】
LINDA FARROW

Vol.14 【BADA:バダ】
吉川晃司

Vol.15 【Vue dc:ヴュー ドゥーシー】
Vue dc

Vol.16 【GIANNI VERSACE:ジャンニ・ヴェルサーチ】
GIANNI VERSACE

Vol.17 【L.A.Eyeworks:エル・エー・アイ・ワークス】
Vol.17【l.a.Eyeworks】


【TOM FORD:トム・フォード】 安本愛用メガネを考察 Vol.01
Photo:デザイナー トム・フォード氏

トム・フォードのフレームデザインで圧倒的な存在感を示すのは、何といってもフレームサイド(ヨロイ部分)に陣取るアイコンの「T」マークの意匠じゃないでしょうか。特にセルフレームデザインにおけるクラッシックとモダンの味付けが絶妙極まります。一見大胆で武骨に見せておきながら、実は計算尽くされたフレームラインの面取りは絶妙で、ライバルブランドの追随を一蹴させてしまうほど、優美でセクシーであります。お洒落業界人や街角ファッショニスタがこぞって虜にされてしまう理由もここにあるのではないのでしょうか。

はじめて掛けた時の印象は、「アクは強いけど圧倒的な主張が顏に出る!」といった、味出し効果抜群のデザインに1Rノックアウトでしたね!(笑)

トムフォードメガネが作り出す美意識は、最近のメガネ業界のトレンドを牽引している!と言っても過言ではないと思っております。僕の中では、天才アラン・ミクリ以来のメガネ界の巨星誕生ではないでしょうか。さて、この勢いはどこまで続くのでしょうか。。。今後の展開が楽しみです。(2012.07)

【NO.01 TOM FORD TF5178 001】


【NO.02 TOM FORD TF5178 050】


【NO.03 TOM FORD TF5116 BL】


【NO.04 TOM FORD TF5116 BR】


【N.05 TOM FORD TF5037 383】


【NO.06 TOM FORD FT5254 001】


【NO.07 TOM FORD Shelby TF36】


【NO.08 TOM FORD Snowdon TF237 05J】


【NO.09 TOM FORD Henry TF248 02X】
NO.09 TOM FORD Henry TF248

【NO.10 TOM FORD Cary TF58】
【NO.10 TOM FORD Cary TF58】

【NO.11 TOM FORD Harry-02 TF597】
【NO.11 TOM FORD Harry-02 TF597】

【NO.12 TOM FORD Harry-02 TF597-01D】
TOM FORD Harry-02 TF597 01D

Photo:僕がトム・フォードを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)






【alain mikli :アラン・ミクリ】 安本愛用メガネを考察 Vol.02


Photo:デザイナー アラン・ミクリ氏

僕はミクリ設立から五年ぐらいのヴィンテージが特に好きで集めています。アラン・ミクリの特徴は、フレームデザインの奇抜さは然ることながら、セルロイド生地の美麗にもあるのでしょう。数々の鮮やかなセル生地模様は、アラン・ミクリ社が生地の販売元マツケリー(イタリア)にて、最初の製造過程から手掛けているため、他社ブランドでは到底真似ができないものと聞いております。特に、スケルトンのマーブル模様に関しては、一目でミクリだと分かる独特の色彩センス。
 
デザイナー本人はフランス人とあって、パリのエスプリを存分に効かせた尖がったフレームデザインは、掛ける人を一瞬にして「芸術の都パリ」へといざないます。それはあたかもメガネフレームに負けない個性の持ち主でないと、所謂「メガネ負け」に陥る危険を含んでおります。掛ける本人とメガネを対峙させるが如く、挑発的デザインがここにはあります。
 
彼の創りだすデザインの奥には、ミクリ流の独創的芸術精神が脈々と流れているのでしょう。メガネ業界きっての色彩の魔術師は、常に世界のメガネ業界にインスピレーションを与え続け、今も尚、リーダー的存在であります。(2012.07)

【NO.01 alain mikli 1235】


【NO.02 alain mikli 0126 396】


【NO.03 alain mikli 919 096】
【NO.03 alain mikli 919 096】

【NO.04 alain mikli AL1039-0001】


【NO.05 alain mikli AL1039-0201】
alain mikli AL1039-0201

【NO.06 alain mikli AL0929-0005】
alain mikli AL0929-0005

【NO.07 alain mikli 89 0117 448】


【NO.08 alain mikli 89 0117 482】


【NO.09 alain mikli 610 004】


【NO.10 alain mikli 89 645 443】


【NO.11 alain mikli 89 620 292】


【NO.12 alain mikli A.M86 617 299】


【NO.13 alain mikli A.M86 0124 451】


【NO.14 alain mikli 919】


【NO.15 alain mikli AM88 631 247】


【NO.16 alain mikli 3230 COL 0381】


【NO.17 alain mikli A.M89 703 100】


【NO.18 alain mikli 2706】


Photo:僕がアラン・ミクリを掛けると、こんな感じになります。 (NO.07)






【Jean Paul GAULTIER :ジャンポール・ゴルチエ】 安本愛用メガネを考察 Vol.03

Photo:デザイナー ジャンポール・ゴルチエ氏

ゴルチエに限らず、どのメガネブランドの歴史を見ても、勢いや旬の時期というものがあります。そして、そこには美しいオーラを纏っているのです。ゴルチエのヴィンテージには、近未来的なスパイスがふんだんに盛り込まれ、前衛感覚溢れる異色な眼鏡たちが勢揃い。そんな型破りなデザインの中にも、凡庸を打破させるチャレンジスピリットが、脈々と息づいております。
 
僕自身、仕事でのコンサバイメージから、ひとクセのある男を演出させてくれる装置にピッタリなんです。それは単に風変りな男ではなく、ロマンを持った色気ある紳士であれと、そんな掛ける人の背中を後押しさせてくれるのです。ゴルチエメガネには、メガネ本来の持つ演出パワーをひときわ強く感じさせてくれる、個性派メガネの代表ブランドなのです。(2012.07)

【NO.01 Jean Paul GAULTIER 56-0271】


【NO.02 Jean Paul GAULTIER 56-0272】


【NO.03 Jean Paul GAULTIER 56-0273】


【NO.04 Jean Paul GAULTIER 56-0001】


【NO.05 Jean Paul GAULTIER 56-0001】


【NO.06 Jean Paul GAULTIER 56-2271】


【NO.07 Jean Paul GAULTIER 56-9271】


【NO.08 Jean Paul GAULTIER 55-5201】


【NO.09 Jean Paul GAULTIER 56-1274】


【NO.10 Jean Paul GAULTIER 55-3177】


【NO.11 Jean Paul GAULTIER SJP002 COL.300】


【NO.12 Jean Paul GAULTIER 55-1273】
【NO.12 Jean Paul GAULTIER 55-1273】

Photo:僕がゴルチエを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)


Photo:僕がゴルチエを掛けると、こんな感じになります。 (NO.04)






【RAY-BAN :レイバン】 安本愛用メガネを考察 Vol.04

Photo:レイバン75周年ビジュアル

レイバンサングラスと言えば、やはり映画「ブルース・ブラザース」や「トップガン」のイメージ映像が強いのではないのでしょうか。実は私、最近までレイバンはあまり好きではなかったのです。その原因には、店頭販売戦略にあったのかも。。。 
 
レイバンメガネの市場流通量はとても多く、常にどこの店頭でもディスカウントする(定価の40~50%OFF)戦略に、ブランド価値の維持としてちょっと引いてしまった自分がありました。デザインとプライスのコストパフォーマンスは、文句の付けようがありませんが、ちょっと自分の中の捻くれ虫が騒いでしまったようです(笑)。
 
しかし、最近になってレイバン・ヴィンテージフレームに魅了され、次から次へと増えていった次第です。ヴィンテージ・レイバンの魅力は、アメリカ空軍の硬派なデザインにインスパイヤーされたものが多い中、ハードなイメージよりセルフレームの柔和さに惹かれます。特に1993年あたりから不定期に発売されたGATSBY STYLEシリーズ(メガネ写真の上4個)が秀逸であります。
 
また、代表作の「ウェイファラー」と「アビエーター」は、メガネ界のミリオンセラー的存在であり、世界一有名なメガネブランドであることは誰もが承知の上でしょう。(2012.07)

【NO.01 B&L RAY-BAN GATSBY STYLE 4】


【NO.02 B&L RAY-BAN GATSBY STYLE 5】


【NO.03 B&L RAY-BAN GATSBY STYLE 6】


【NO.04 RAY-BAN EASTBOUND BERKLEY】


【NO.05 B&L RAY-BAN Clubmaster I – Medium】


【NO.06 Ray Ban WAYFARERⅡ】


【NO.07 B&L RAY-BAN VINTERGE】


【NO.08 B&L RAY-BAN VINTERGE】


【NO.09 B&L RAY-BAN VINTERGE】


【NO.10 Ray Ban RB3341】


【NO.11 Ray Ban RB3361】


Photo:僕がレイバンを掛けると、こんな感じになります。(NO.01/02/03)






【OLIVER PEOPLES :オリバーピープルズ】 安本愛用メガネを考察 Vol.05


Photo:デザイナー ラリー・レイト氏

アメリカ西海岸風の飛び切りエレガントな装いを気取るなら、LA発のこのブランドが一番無難ではないでしょうか。「ハリウッドセレブ御用達」を決め台詞に大ブレイクしたオリバーピープルズは、コンセプトを1960年代の映画スクリーンをモチーフにされているものが多く、モダンチックな薫りがします。
 
フレームデザインにこれといった強烈なクセはないにしても、洗練度合いは他のブランドに比べてズバ抜けて際立ち、掛ける人を大人テイストのビターチョコでコーティングしたようなセクシーさで、色気とポップス感を漂わせてくれます。
 
また、上品なデザイン性の中にも絶妙にトレンドを取り入れるのが上手で、ついつい次から次へと買い集めてしまった次第であります。プロのスタイリストさんも撮影小物として多用するのも納得のいくところ。僕の中ではオリバーピープルズは、絶対はずさない優等生ブランドという認識なんです。(2012.07)

【NO.01 OLIVER PEOPLES Sheldrake-P MGDW】


【NO.02 OLIVER PEOPLES Tycoon】


【NO.03 OLIVER PEOPLES Riley】


【NO.04 OLIVER PEOPLES Dean PH】


【NO.05/06 OLIVER PEOPLES Jive Matblack&Brown】


【NO.07 OLIVER PEOPLES Cha-Cha】


【NO.08 OLIVER PEOPLES sample model】


【NO.09 OLIVER PEOPLES STRUMMER-F G】


【NO.10 OLIVER PEOPLES Carraway-P】


【NO.11 OLIVER PEOPLES Phoebe BK】


【NO.12 OLIVER PEOPLES Marley Matblack】


Photo:僕がオリバー・ピープルズを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)


Photo:僕がオリバー・ピープルズを掛けると、こんな感じになります。 (NO.02)






【GIORGIO ARMANI :ジョルジオ・アルマーニ】 安本愛用メガネを考察 Vol.06

Photo:デザイナー ジョルジオ・アルマーニ氏

イタリアブランドの王者的存在であるジョルジオ・アルマーニは、メガネデザインに於いても全くブレずにモノ作りを続けてきた自負たるものが、フレームデザインにも表現されています。イタリアンテイストの血統を頑固なまでに受け継ぎながらも挑戦し続けるアルマーニ・アイデンティティー。それは「貫禄」や「風格」そのものであります。
 
僕は特に1990年前後のデザインが好きで集めているのですが、当時のメガネ業界を牽引していた立役者の一人であることは間違いありません。今では珍しくもないオレンジ色やベージュ色のセル生地を当時は多彩に取り入れ、上品さを極めたデザインセンスは、向かうところ敵なしだった気がします。メガネ好きな方ならアルマーニのメガネは憧れの一本だった勢いでした。
 
このブランドの根強い人気は、そんな熱狂的なファンの礎が現在でもしっかりと伝統として受け継がれております。いわずもがな、ジョルジオはイタリアン・オーソドックスの代名詞的ブランドとして、今も尚、君臨し続けております。(2012.08)

【NO.01 GIORGIO ARMANI 360 145】


【NO.02 GIORGIO ARMANI 329 053】


【NO.03 GIORGIO ARMANI 317 064】


【NO.04 GIORGIO ARMANI 423 015】


【NO.05 GIORGIO ARMANI 320 017】


【NO.06 GIORGIO ARMANI 409 020】


【NO.07 GIORGIO ARMANI 365】


【NO.08 GIORGIO ARMANI 901 018】


【NO.09 EMPORIO ARMANI 538-S】


【NO.10 GIORGIO ARMANI 382】


【NO.11 GIORGIO ARMANI 250 1020】


【NO.12 GIORGIO ARMANI 326 071】


【NO.13 GIORGIO ARMANI 326 073】


【NO.14 GIORGIO ARMANI 343 124】


【NO.15 EMPORIO ARMANI 544-S】


【NO.16 GIORGIO ARMANI 631 829 135】
【NO.16 GIORGIO ARMANI 631 829 135】

【NO.17 GIORGIO ARMANI 822 020 140】
【NO.17 GIORGIO ARMANI 822 020 140】





【Ralph Lauren : ラルフ・ローレン】 安本愛用メガネを考察 Vol.07

Photo:デザイナー ラルフ ローレン氏

ラルフのメガネは、ド正統派であり、全体的に面白くないといったら語弊があるでしょうが、自身の愛用メガネを見る限り、そんなことはないのでは。。。
 
ヴィンテージ感溢れるカラーリングにちょっとボリュームを持たせたデザインが1960年あたりのアメリカのノスタルジックな雰囲気を誘います。特にNO.3のブロータイプは、昔と現代を融合させたものとして秀逸な輝きを放っています。
 
また、ラルフメガネの一番の特徴は、鼈甲調のセル生地がとても綺麗に表現されているところでしょうか。飽きのこない定番デザインを現代に上手くアレンジさせ、不動の人気を博すラルフローレンであります。(2012.09)

【NO.01 Ralph Lauren 2066-P 5031】


【NO.02 POLO WP9511】


【NO.03 Ralph Lauren PL9254】


【NO.04 Ralph Lauren PL9756】


Photo:僕がラルフローレンを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)


Photo:僕がラルフローレンを掛けると、こんな感じになります。 (NO.02)






【PLATOY : プラトーイ】 安本愛用メガネを考察 Vol.08


Photo:デザイナー 石渡 旭氏

よっ、待ってました大統領!と言いたくなるような日本人メガネデザイナーが2009年にPLATOYブランドを誕生させております。
 
僕自身初めて見た時は、「なんだこりゃ!(松田優作風)」といった驚きでしたね。斬新奇抜、モダンデザインの懐古(1950年前後の作品)、オトナの遊びゴコロ、アク丸出し、ポップでマンガチック…どんな言葉で表現したら良いのか迷ってしまう程のユニークさです。
 
デザイナー石渡旭氏の世界観は、アランミクリの流れを汲むだけあって、フレームのライン取り、そして、本物セルロイドを使ったマーブル生地の表現方法等が、どことなく巨匠ミクリの系譜と感じ取れます。
 
このメガネフレームを好む方は、たぶん相当なメガネ好きであり、自分のキャラを良くご存知の方なのでしょう。メガネに主張を持たせながらも、掛ける本人自身のキャラ演出の生かし方を熟知した、かなりの洒落者なのかと推察させてくれます。
 
いつか石渡氏のデザインエッセンスが呼応するかのように、こんなユニークフレーム達が世の中に溢れ出したら、きっと日本人男性(僕自身を含め)もパリジャンやイタリアオヤジに肩を並べるような多くの洒落者達を街で見かけることになるだろうと夢が膨らみます。
 
これからのプラトーイの成長は、他の日本人メガネデザイナーへのカンフル剤となることを期待しつつ、益々の活躍が楽しみなブランドです。(2012.10)

【NO.01 PLATOY TeA】


【NO.02 PLATOY GLAMOUR BL】


【NO.03 PLATOY GLAMOUR BR】


【NO.04 PLATOY Pantos】
【PLATOY Pantos】

Photo:僕がプラトーイを掛けると、こんな感じになります。(NO.01)


Photo:僕がプラトーイを掛けると、こんな感じになります。(NO.02)


Photo:僕がプラトーイを掛けると、こんな感じになります。 (NO.03)






【Christian Dior monsieur : クリスチャン・ディオール ムッシュ】 安本愛用メガネを考察 Vol.09

Photo:Christian Dior monsieur イメージ

ヴィンテージサングラスを探しはじめたのは、ここ最近でしょうか。デイリーユースが出来なければ買う意味がないと考える自分。自称メガネコレクターと言いつつ、所有して眺めるだけでは十分に満足はできません。そこで実用性に優れ、価格、デザイン、ブランド力でのコストパフォーマンス・バランスがいいのがクリスチャン・ディオール ムッシュだったのです。
 
写真所有のものはどれも一万円アンダーでのGET。クリスチャン・ディオールは、流通量(品数)が多いと言いつつも「monsieur」が付くメンズ向けのものは、あまりない希少物なのかも。
 
ディオールのフレームデザインは全体的にモードの王道をゆく中、辛うじて普段使いできそうなものが三型揃いました。テンプル部分に小さくキラリと光る「CD」のロゴ。さり気無くブランドものを示すアイコンがオシャレゴコロを擽ります。メジャーサングラスブランドであり、それでいておとなしめなデザイン、そして、低価格。この三拍子が揃っているヴィンテージサングラスはなかなか見つからないのです。
 
こんなポップでレトロなフレームがこれからのサングラスの潮流になりつつあります。デザイン宜しで低価格なものを手に入れられるのは、今のうちかもしれませんね。(2012.09)

【NO.01 Christian Dior monsieur 2393A】


【NO.02 Christian Dior 2396A 90】


【NO.03 Christian Dior monsieur 2039J 10】


Photo:僕がディオール・オムを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)






【Persol:ペルソール】 安本愛用メガネを考察 VOL.10

Photo:ペルソールといったら、やはりスティーブ・マックイーンでしょう!

イタリア発のペルソールは、メガネメーカーの中では老舗中の老舗ブランド。これまでペルソールを愛用してきたハリウッド俳優(スティーブ・マックイーンやグレゴリー・ペック、オーランド・ブルーム他)は数知れず。そんな宣伝効果もあってか、今だ海外では人気が根強いメガネブランドです。
 
僕の中では、ペルソールのフレームは品番649/714(愛称:垂れサン系)に代表されるような大振りタイプのイメージがあまりにも強かったのです。
 
ペルソールのデザインの特徴は、何といってもヨロイ部分に陣取る古代の戦士からインスパイアされたというアローマーク(矢印)。もしや、トムフォードの「Tマーク」は、ここからのイメージソースではないかと密かに思っているのです。
 
ペルソールは長い歴史を持ちながらも、他社ブランドに比べてフレームのバリエーションが少ないところは、老舗ブランドの矜持(プライド)たるものなのでしょうか。が、近年ここにきて、生地種類にマーブルカラーを取り入れたり、スタンダードフレームのバリエーションも増えてきている様子。只今、日本でもペルソール人気がジワジワと浸透してきています。トムフォード人気の次は、もしかしたらペルソールがくるのかもしれませんね。(2012.10)

【NO.01 Persol 2975-V】


【NO.02 Persol RATTI CELLOR】


【NO.03 Persol RATTI CELLOR】


【NO.04 Persol RATTI 304】


【NO.05 Persol RATTI CELLOR2】
【NO.05 Persol RATTI CELLOR2】

Photo:僕がペルソールを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)






【OLIVER GOLDSMITH:オリバー・ゴールドスミス】 安本愛用メガネを考察 VOL.11

Photo:デザイナー オリバー・ゴールドスミス氏

昨今のブリティッシュファッション・ブームの追い風もあってか、イギリス発のメガネブランド・オリバーゴールドスミスの人気が盛り上がっているように見えます。売れている主要因の一つに、最近のヴィンテージブームとリンクしていること。二つ目に、骨太なフレームを特徴とするブランドイメージが、無骨なプロフェッショナル風にもとれたり、モッズ風やサイケ風に通じる味出し効果を狙ったセルフイメージ作りにマッチしているのでしょう。
 
結局、無難大好きな日本人は、大胆なイメチェンを避けたがりますが、そこそこオシャレ感を主張するサジ加減が相まって伸びているのかと推察します。僕自身は、ちょっと物足りない感は否めないのですが、ヴィンテージものや復刻シリーズのオリバーゴールドスミスを知ってゆくうちに、骨太フレームの元祖的メジャーブランドの経緯を再認識し、徐々に魅力に引き込まれていった次第であります。
 
現在の商品ラインナップは、過去のヒット商品の復刻を現代の製造技術で復活させておりますが、似たり寄ったりのデザインが他社ブランドでも続々と出してきています。今は時流に乗っておりますが、今後これといった強い特徴を新しく打ち出していかないと飽きられてしまうのでしょう。まさにこれからが正念場なのかもしれません。今後のブランド戦略が楽しみです。(2012.11)

【NO.01 Oliver Goldsmith CONSUL-S】


【NO.02 Oliver Goldsmith KANO(1966)】






【GIANFRANCO FERRE:ジャンフランコ・フェレ】 安本愛用メガネを考察 VOL.12

Photo:デザイナー ジャンフランコ・フェレ氏

ジャンフランコフェレのデザインは、誰もが口を揃えて「構築的である」と言います。それはフェレ氏自身が、若かりし日に建築学を学んだせいもあるのでしょう。フェレ独特の構築的デザインをメガネデザインに導入し、全盛を極めた1990年前後の作品は、かなり異彩を放っていました。特にサングラスフレームの特徴は、全体的に大振りであり、西洋美学にはあまり取り入れない直線美を上手く表現しているように思います。ゴールドメタル素材とセル生地を上手く組み合わせて作り上げるフェレワールドは、豪快さの中に優美さとセクシーさを織り交ぜた輝きが見事に調和されています。フレーム全体の線は細めではありますが、フェレ自身の風貌からは想像できない繊細さが滲み出ているようです。
 
当時、ミラノの3Gと呼ばれたベルサーチほどギトギトせず、アルマーニほど上品で大人しくない、そんなフェレデザインのポジション&デザインバランスが魅力なんでしょう。
 
ヴィンテージものの中には、魁作と呼ばれるメガネ・サングラスが沢山あります。素晴らしいものは、やはり長く使い続けられ、大切に保存されていくものだと、メガネを通してつくづく思うのであります。(2012.11)

【NO.01 GIANFRANCO FERRE GFF71】


【NO.02 GIANFRANCO FERRE GFF60S】


【NO.03 GIANFRANCO FERRE GFF262S 031】


【NO.04 GIANFRANCO FERRE GFF30】


【NO.05 GIANFRANCO FERRE GFF85S】


【NO.06 GIANFRANCO FERRE GFF16】


Photo:僕がジャンフランコフェレを掛けると、こんな感じになります。 (NO.01)






【LINDA FARROW:リンダ・ファロー】 安本愛用メガネを考察 VOL.13

Photo:イメージ広告写真

現在のメガネ業界の中で、メガネデザイナーであるリンダ・ファローの認知度は残念ながら低いのでは。。。というのは、創業1970年と歴史は古いのだが、1980年代に一度会社を閉鎖したことが起因されます。デザイナー自ら子育てに専念したいといった実質的な廃業でもあったらしいのです。しかし、2003年に息子さんであるサイモン・ジャブロン氏がブランドを再建され、現在に至っているのです。
 
私が初めて知ったメガネブランド「リンダ・ファロー」の印象は、「オモチャメガネでもない舞台メガネ」。斬新なデザインには実用性や汎用性に欠け、何を表現したいのかがさっぱり理解できなかった。しかし、そのメガネ達はファロー女史のコラボ代表作品ばかりを見ていたのであって、すべてのプロダクツがそういったものばかりではないことが、後々分かったのであります。
 
現在自身が所有しているのは、すべてヴィンテージシリーズでありますが、デザイン性の統一感がないところがリンダ・ファローの特徴なのかもしれません。それだけファロー女史の発想が豊かで、既成概念に囚われないアイデアが満載に備わっていたのでしょうか。ゆえに、トップデザイナーに昇り詰めてもスパッと仕事を辞められる潔さがあったのだと伺えます。
 
リンダ・ファローのヴィンテージシリーズは、ディテールのチープ感は否めませんが、現在でもリーズナブルに手に入るので、今が狙い目かもしれません。(2013.01)

【NO.01 LINDA FARROW FARROWS 92】


【NO.02 LINDA FARROW FARROWS 218】






【BADA:バダ】 安本愛用メガネを考察 VOL.14

Photo:当時、一世を風靡した吉川晃司氏が掛けていたサングラスがBADAであった。

BADAには謎が多い。デザイナーは誰なのか?いつブランドが誕生し、消滅していったのかもあまり知られていないのでは。インターネットで検索したところ、近喰寛(ちかくいゆたか)氏というメガネデザイナーに辿りついた。氏は白山眼鏡店に20年間在籍した後、BADAを設立した。1994年に会社を譲渡し、それから4年後「G.O.M.」ブランドを立ち上げたという経緯は分かったが、現在は消息不明。。。
 
BADAブランドはすでに存在していないが、昨今のヴィンテージメガネ市場では、そこそこの値段が付く人気ブランドです。
 
BADAを僕風に表現すれば「日本のアラン・ミクリ」と言った感じでしょうか。フレームの面取りや生地色の味付け方がなんとなく似ている気がします。もしや、ミクリデザインが大きく影響したものと推察されますが、真相は如何に。。。
 
僕が所有する二つのBADAメガネは、BADAの中ではコンサバに類するデザインであります。ちょうど自分がファッションモデルを始めた頃(25年前)に、黒の艶消し&ゴールドメタルのサーモントタイプ(No.2)を買ったのですが、20年以上の月日が経過しても全く色褪せないオーラを纏い、今でも大事に愛用しています。(2013.02)

【NO.01 BADA BL160 0044M】


【NO.02 BADA GRACE 185】






【Vue dc:ヴュー ドゥーシー】 安本愛用メガネを考察 VOL.15

Photo:左からフレデリック氏(元アランミクリ・ニューヨーク支社長)・クリスチャン氏(デザイナー)・ヨーマ氏(デザイナー)

Vue dcを初めて手に取ってみたのは、つい最近のこと。見た瞬間、思わず「おっ、これはいい!」と言ってしまった。日本国内でVue dcを扱っているメガネセレクトショップは、まだまだ数は少ない。
 
ブランド立ち上げ経緯を調べてみると、アランミクリのスタート時から在籍していた職人さんが二人と、元アランミクリ・ニューヨーク支社長との三人がタッグを組み、2007年に立ち上げたブランドであると知った。 現在はすでに50種類近くの型番があり、すべてがアセテートフレーム。フレンチクラシカルな程良いメリハリラインは、さすがベテラン熟練工ならではのメガネ作りで、フレームの随所に表現されている。そして、カラーバリエーションの豊富さにも驚いた。
 
僕が選んだ一本目のVue dcメガネ(NO.01)は、東京鼈甲(※)と無柄鼈甲の絶妙ツートンで構成されているウェリントンタイプを選んでみた。フロントの東京鼈甲部分とテンプルの一部は艶消しディテールのクラフト感たっぷりの仕上りだ。
 
もし、僕がメガネショップでも経営していれば、ぜひ取り扱いたいブランドのひとつに選ぶでしょう。これからじわじわと雑誌やメディア、タレント着用などで浸透してくるかもしれません。(2013.03)

※東京鼈甲という呼び名は、イエロー生地を基調とした鼈甲柄を一部のメガネブランドが呼ぶことから始まったらしい。

HP紹介 【Vue dc:ヴュー ドゥーシー】

【NO.01 Vue-dc-DOT-2839】


【NO.02 Vue dc GUS】
【NO.02 Vue dc GUS】





【GIANNI VERSACE:ジャンニ・ヴェルサーチ】 安本愛用メガネを考察 VOL.16

Photo:デザイナー ジャンニ・ヴェルサーチ氏

メガネ選びの選択基準の一つに、メガネデザインとブランドアイデンティティーとが上手く溶けあっているかを判定するというものがあります。所謂「・・・らしい」「いかにも・・・」という言葉が付いてくるものです。
 
どんなに好きなメガネブランドであっても、すべてのモデルが基準に合致しているとは限らない。また、逆もしかりであり、敬遠していたメガネブランドの中にも「えっ、これが〇〇〇ブランドなの?やるな~かっこいい~」と思わせてくれるものもあります。
 
メガネの選び方は様々でありますが、入口をブランドから選ぶのか、デザインから選ぶのかは自由であっても、最終的にブランド力は、大きな決定ポイントであることは間違いないでしょう。
 
ことジャンニ・ヴェルサーチは、メジャーではあっても前から好きではなかったブランドのひとつでありました。メデューサ・マークとゴールドカラーの印象が強いブランドイメージに退いていた自分がいたのです。
 
しかし、先日、ヴェルサーチらしくないサングラスを見つけたのです。全体的に派手さはありますが、フレーム生地とゴールドのマッチングが妙であり、本来のギトギト感が上手く削ぎ落とされています。
 
そんなお目に適った二つがコレ!共にヴィンテージ(20年以上前)でありながら未使用(デッドストック)なコンディションであり、価格も10500円と掘り出し物。正直、価格もメガネ選びの選択基準の一つであります。よって、らしくないヴェルサーチは僕のメガネ&サングラスコレクション仲間に入れることにしました。(2013.04)

【NO.01 Gianni Versace 396 COL.900 TO】


【NO.02 Gianni Versace S02 COL.961 OD】






【L.A.Eyeworks:エル・エー・アイ・ワークス】 安本愛用メガネを考察 VOL.17

Vol.17【l.a.Eyeworks】Photo:デザイナー ガイ・ジェラルディ氏

アメリカ発のユニークメガネ「L.A.Eyeworks」の存在は、かなり前から知っていましたが、今の今まで一つも持っていなかったのです。理由は簡単、「似たようなデザインが他にもあり、そちらのほうが好みだった。」ということです。

僕自身、基本的にプラスティックフレームを好むもので、L.A.Eyeworksのフレームがメタル中心だったために、今までピンとこなかったのかもしれません。しかし、メガネ選びもご縁というものが大事であります。先日、L.A.Eyeworksのプラスティックフレームを見事に掛けこなす御婦人を見かけ、ちょっと気になり始めたところでした。

昨今のメガネの潮流は、モダンデザインの中に何か新しい素材や色を付け加え、現代に甦させる手法が主流のなか、1979年に創業されていたL.A.Eyeworksには、そのテイストがすでに存在していました。

流行は30年サイクルといわれますが、まさに30年前のトップランナーは今もなお健在であり、世にユニークなメガネを数多く送り出しています。(2014.08)

【NO.01 L.a.Eyeworks HITO 638 101】
【NO.01 L.a.Eyeworks HITO 638 101】


【 メガネ選びのすすめ〇-〇¬ 】
安本卓史の私物メガネをご紹介するコーナーです(現在、158個を掲載)
このメガネバカ、いいメガネには目がね~のです(~_~;)


*メガネコラム① VOL .20 [安本流メガネ選びの極意](2010.07.04掲載)

*メガネコラム② VOL .63 [メガネの未来](2011.08.08掲載)←メガネっぽい日

*メガネコラム③ VOL .78 [メガネエイジレス](2012.07.19掲載)

*メガネコラム④ VOL .80 [ヴィンテージメガネを考察](2012.09.21掲載)

*メガネコラム⑤ VOL.91 [コレクターのサガ](2013.6.30掲載)

*メガネコラム⑥ VOL .95 [Zoff vs jins 一本勝負](2013.12.08掲載)

*お洒落眼鏡人のコーナー『 眼鏡素敵人(めがねすてきびと)』

*世界的著名人のお洒落眼鏡人のコーナー『 勝手に「眼鏡採集家」』

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