VOL .21 [沖縄ちゅらさん旅行記] 2010.07.11掲載

いよいよ夏のバカンス到来です!皆さんは、夏休みの計画は着々と進んでいますか?

モデルの「休暇」というのは、クライアントのオファーが入っていない限りお休みということで、基本的には自由にスケジューリングができるものなのです。ですが、お給料が完全歩合の出来高制なので、有給休暇ならぬ無給休暇といった、休みばかりを取ると後が大変です。したがって、長期休暇を自ら取ろうとすれば、おのずと業界の繁忙期を避けて休みをとるという習性が身についてしまったようです。これもひとつの職業病と割り切っておりますが、メリットも沢山あり上手く活用しております。

今回は読者さんからのリクエストで、「モデルさんは、ロケで海外や地方に行くことが多いと思いますので、旅をよくされるのではないでしょうか?」にお答えしまして、私の少し早めの夏休み「沖縄旅行」を報告しつつ、『旅』をテーマにお話をしてみたいと思います。

ご質問のことですが、海外や地方に仕事のロケで行くのとプライベートで行くのとでは、頭の中のスイッチが全く違うので、仕事では旅(旅行)という感覚は私にはあまりないのです。まあ、余裕がないというか、真面目気質なのでしょうね(笑)。

それと、もうひとつふれておかなければならないことがあります。それは、「旅」と「旅行」とは、些か趣(おもむき)や意味合いが違うということです。

「旅」とは、原則一人で出掛けて、予めスケジュールもあまり立てずに気の向くままにといった感じがあります。また、「旅行」とは、何人かで出掛けてある程度スケジューリングされた日程で行くものと私は認識しています。私の人生の中で、未だかつて「ひとり旅」をしたことがないのです。

私自身、美しい景色・美味しい料理・異文化との出会いや交流などを自分独りで味わうよりも、誰かとその感動や発見を共有したいと思ってしまうタイプですので、ひとり旅がどうも苦手なのです。

さて、今回の「沖縄旅行」、周辺の島々にも何度か撮影で行ったことはありましたが、本島へは4度目の訪れとなりました。そのうち、半分が撮影での滞在です。

今回の沖縄旅行の目的は、都会の喧噪から静寂を求め、大人のサンクチュアリといった高級リゾートホテルへの滞在に、胸を高鳴らせての出発でした。しかし、現実はプールやレストランでの子供の泣き声や騒ぎ声に圧倒されてしまったり、バルコニーでの子供の大声に早朝から起こされたりと、子連れファミリー中心の若年化されたホテルライフには少々残念ではありました。しかし、部屋から眺める素晴らしいロケーションやホテルで働くスタッフの極め細やかなサービスや笑顔といったホスピタリティーには、感心させられていました。日本人の接客サービスは、世界NO.1だなとつくづく思います。

そして、地平線に沈む真っ赤な夕日を眺めながら、美味しい沖縄郷土料理に舌鼓をするというシチュエーションには、都会では叶えられない非日常的な瞬間を味わえ、旅の醍醐味のひとつとして、いい思い出にすることができました。

沖縄には独特な食文化や方言があり、人情味溢れた県民性には、訪れる度に心を癒されます。地理的にも本土と中国・台湾やアジア諸国に囲まれ、東洋のエーゲともいえる独特の雰囲気があります。ここには何度来ても魅了させられ、また来たくなる不思議なパワースポット、「ワンダーアイランド・オキナワ」でした。

人は旅(旅行)をすることによって、非日常に身を委ねることで自らの人生を振り返る余裕が生まれ、社会や職場における自分の立ち位置を再確認することができます。また、そこから生まれた新たな気づきや発見を、明日からの自分への活力として充電することに、旅の本当の醍醐味があるのではないでしょうか。

私も都会に戻り、沖縄で充電したエネルギーをまた放射するように、仕事に社会に返してゆきたいものです。


添付写真: 滞在ホテル《ザ・ブセナテラス》のバルコニーから眺める夕景。(滞在初日に、こんな素晴らしい光景に出会えました!)

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Written by Yasumoto Takashi

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