VOL .50 [未来モデルの姿] 2011.02.10掲載

おかげさまで今号をもって安本卓史プライベートコラムは、VOL.50を迎えることができました。毎週1コラムを順調なペースで積み重ねることができたのも、ひとえに皆様のご支持あればこそであります。心より感謝申し上げますと共に、今後とも変わらぬコラムご訪問のほど、よろしくお願い申し上げます。

この「男磨きのすすめ」も振り返ってみれば、実は「自分磨き」に他ならず、あらゆる角度から自分探求を繰り返してきた気がします。自分が持つ“モノ”への考え方・興味・嗜好・センスなどなど、自分再発見の旅でもありました。

また、ある時は「どうしていつもこう考えてしまうのか」とパターン化している思考性に、人間力の幅の狭さに落ち込むことも多々ありました。しかしながら、それが自分の個性と受け止め、直すべき点をしっかりと認識し、いい意味での朝令暮改のスタンスで成長して参りたいと思います。

さて、今回のテーマは『未来モデルの姿』ということにしました。ちょっと大風呂敷を広げてしまいました。

今の激動の時代、“働かざる者食うべからず”ではありませんが、“学ばざるもの生き残るべからず”といった様相を呈しております。モデル業界も厳しい状態がまだまだ続いているようですが、微かな光も見えない訳ではありません。その光というのは、今や日本企業が誰でも考えている、海外に目を向けることなのです。特にアジア圏(韓国・台湾・中国)のマーケットに焦点を絞り、戦略を練る必要があります。コラムVOL.27[Made by Japaneseでいこう]でもお話をしましたが、今、日本人モデルを起用したがっている発展国が数多くあるのです。

日本人の持つ美意識は、世界に通用することが、まだまだ、日本に住む我々日本人に浸透していないようなのです。海外旅行や海外長期滞在で日本に帰ってくると、皆が「日本っていいなあ」「日本はいい国だ」と言うものです。それは、単に言葉の壁だとか、食べ物が美味しいだけではなく、古いものと新しいものが上手く調和し合っている文化がここにあるからではないでしょうか。日本人の美意識の中には、外来文化という異種多様な生活様式を上手くオリジナリティーに変えてしまう才能を持った国民性にあるのだと思います。

では、核心に入りましょう。日本人モデルの未来を探るとするならば、それは女性モデルから、その潮流は始まっています。今や女性誌の表紙を飾るのは、人気女優さん以外は殆どがハーフモデル(両親の母国がミックスされたモデル)であります。既にモデル界でも西洋と東洋の融合が始まっているのですね。

男性誌を見てもその流れは止められず、主要ファッション雑誌のモデルはせ西洋人モデルを起用しています。モデルの生命線は、モデル自身のキャラクターに色を付けないことなのです。着る洋服のデザインが、モデルによって引き立たなければならないのが本筋ではありますが、モデルキャラが前に目立ってはいけないケースが多々あります。ことに日本人モデルには、使い手・見る側に対して様々なマイナス感情が入りやすい点に、使いづらさが生じるのでしょうか。ちょっとやっかみが入ってしまいました(笑)。

日本人の外国人コンプレックスの歴史は、明治維新の黒船来航にはじまり、第二次世界大戦の敗戦という大きな節目を経て、現代まで連綿と続いているように感じられます。その背景をバックボーンに生まれ育ってきたファッションカルチャーの未来は、一体どうしたらよいのでしょうか。

その答えは、世界地図の中での日本の位置がそれを表しているようです。東には、太平洋を挟んで西洋文化があり、西にはすぐ隣に中国やアジアの東洋文化があります。日本はまさにその中心に位置するポジションを武器にして、新しい日本文化の発信が求められています。

未来モデルの姿は、西洋文化に負けないテイスト、もしくは、西洋文化を取り込んだキャラクターと日本文化を持つ自負心がキーワード、「伝統と革新の融合」がテーマになってゆくのだと、モデル安本は考えます。

もうそろそろ西洋人コンプレックスを打破してもいい時期にきているのではないでしょうか。


添付写真:私の10年後をイメージして、髪の色をシルバー塗料で遊んでみました。10年後は、パリジャン風無国籍人のような、そんな自分像を勝手に描いています(笑)。

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Written by Yasumoto Takashi

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