遂に安本卓史のプライベートコラムが、前回でVOL.50を迎え、心持ちか少しホッとしてしまいましたが、これでお仕舞いにする気は全くありません。次はVOL.100へ向かって、ただただ地道に石段を積み重ねてゆく所存でおります。
VOL.50をひと区切りにし、次のステップとしましては、後進の育成やモデル以外でも男磨きに情熱を燃やす若者たちに、何かひとつでもヒントとなり、アドバイスができればと思い、今後は、私の愛用品紹介には拘らず、観念論や経験談を織り交ぜて語っていこうと思います。
今回のテーマには、「一流」という言葉に弱い私たち日本人ではありますが、モデル一筋で24年も続けてくると、何かしら積み重ねてきた経験は多少なりあるものです。そのことをテーマに、何か形にしてみたいと考えてみました。
その前にまず、私がモデルとして一流なのか、それとも一流でなく二流三流だという問題提議は、ここでは抜きとさせてください(笑)。
< 一流モデルへの道 >
[その一、プライドを持つ] 自分の職業に対してプライドを持たずして、一流にはなれません。仕事を極めるには、志を高く持ち、常に高いモチベーションを持続することが肝要です。
[その二、準備は万全にする] いつでも本番に臨めるように、スタンバイできる姿勢を持ち、日頃から仕事のイメージトレーニングやボディーコンディショニングは怠らない。
[その三、自己投資を厭わない] 自分の「才能」という色々な井戸を掘る感覚で、何にでも探求する気持ちが大事です。スキル磨きには貪欲にいきたいものです。
[その四、ライバルを友とする] ライバルと一見みえし相手とは、実は、自分を成長させてくれる発奮材料のひとつであり、自分にないものを持っている人なのです。真摯に、そして素直に相手から学びたいという気持ちでいることが大切です。
[その五、感動を伝える] 相手が自分に期待している以上のものを出せる人は、相手を感動させられるのです。
[その六、一流人は、どの世界へ行っても一流になれる] 一流を極める人は、成功の方法論が体に沁み込んでくるもので、発想が豊かであり、常にポジティブ思考です。たとえ、違う職業に就いても頭角を現すものです。
[その七、感謝する気持ちを忘れない] 最後に、“成功は努力の長さに比例する”と言われます。が、好きなことをしていれば、普通は努力感というものはありません。自分が信じてやまない道をひたすらに追い求めていたら、途中途中に様々な人の応援や励ましがあり、周りに感謝せざるおえないようになってきます。その瞬間の繰り返しが一日となり、一年となり、その人の一生となっていくものです。その途中には、自惚れや驕り、甘えという成長のブレーキをかけてしまうものもあります。それを解除させるには、感謝の気持ちを大切にするのが一番効果的です。
まだまだ発展途上の私ではあります。いや、道半ばと言った方が近いのかもしれません。モデルを始めてから、いつも頭の片隅でひっかかるものがあります。それは「一流とは一体何ぞや?」という自問自答がありました。その答えを見つける為に、これからもモデルの道を少しでも長く歩んでゆきたいと願う、ひとりのコヤジモデルの戯言でした(笑)。
添付写真:24年前、私のモデル初仕事(雑誌「しんびよう」)の写真です。モデル人生は、ここからはじまりました。
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