VOL.77 [話し方を磨く] 2012.06.23掲載

今回のテーマは、私が以前よりコンプレックスと感じていた「人前での話し方」についてです。

人前といっても1対1の会話から、3~4人ぐらいのディスカッション的なものや、大勢の人の前での発表スピーチまで、場面設定は多岐に渡りますが、臨機応変に対応できるスキル磨きは、ますますビジネス社会では必要とされてきています。話す相手は何人であろうと、話し方には様々な基本があり、とても奥深いものがあります。

今回は、全くおこがましいことではありますが、そおいった基本的なことを含め、以前、VOL.30[コミュニケーションの壺]でお話しさせてもらった内容に重複しないよう、自分なりの思いをお伝え出来たらと思います。

先日、ある「話し方セミナー」に参加させてもらい、約二時間程話し方の技巧的なものを重点的に教えてもらいました。特にその中で「呼吸と声の関係」の重要さに私自身は着目し、「声は楽器である」という講師の言葉が胸に響きました。

声量は、声のエネルギー源である呼吸の量を増やさないことには、「響く声」「深い声」に到達することができないといいます。会話の基本は相手に聞き取りやすい声質と声量が大事であり、こちらが情熱高らかに激しく語りかけても相手には熱意は伝われど、何を伝えたいのかが分からないということです。

また、話し方には「声量」以外に「滑舌」「表情」「テンポや抑楊」「話しの構成」も大切で、日々のボイス・トレーニングや話し方セミナーを重ねることによって、ある程度は改善されるという光明を頂くことが出来、とても実り多いセミナーとなりました。

このように大切なポイントを心得ても、なかなか実践することは難しいのですが、私が日頃から1対1での会話で最低限、気をつけていることがいくつかありますのでご紹介しますね。

それは相手との話しの中で、なるべく聞き役側に回ること。私自身は、言葉数が少ないほうなのですが、なるべく相手の目をよく見て、相手の言葉に頷いたり、相槌を入れるようにしています。これは相手の話しをよく聞いていないとできないことです。

また、相手との会話中に、話しが途切れ沈黙する時間も、それもまた良しということです。以前は話題が途切れてオドオドする自分がよくありました。原因は、その場の会話を楽しんでいないということだったのでしょうか。沈黙はお互いを分かり合える小休止的なものである、という余裕を持てばいいのかもしれません。

最後は、自分の自慢話は極力避けるようにして、相手の良い所を見つけ出すことを心得えるようにしています。いい会話には、お互いのキャッチボールが前提にあり、共に楽しく心地良くできるようにしたいものです。理想の会話は、「また会いたいな」という残心を残すことだと思っております。

以上、基本中の基本をお話しさせてもらいましたが、会話はその人の一般的な教養やスキル能力、これまで培った人柄が滲みでるものです。

そして、初対面での会話は、第一印象に大きく影響を与え、自分を好印象づける武器にもなります。私を含め皆さんの中に、もしや、声質は生まれ持った先天的なものだからと諦めている方がいるとしたら、それはもったいないお話です。声は磨けば響くものと認識を変えれば、さらに自分の自信に繋がるのではないかと思います。

今回は、私自身のコンプレックス克服の「決意」を強く秘めた、「話し方磨きのすすめ」的なコラムとなりました。自分が出来ていないものを書くなと思われた方には、ちょっと不愉快だったかもしれませんが、その辺はご容赦下さい。

※話し方セミナーの内容を詳しく知りたい方は、安本卓史のブログ[06.13① no.438] 『10倍伝わる話し方』セミナーに参加 を検索してみてください。


添付写真:講師を務めさせて頂いた時のセミナー風景

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【次回予告】 テーマ:メガネコラムのPart3「メガネエイジレス」です。(VOL.78)

Written by Yasumoto Takashi

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