前回は、人は何故オシャレをするのかという本質に迫ってみました。オシャレした姿を見せる相手が存在し、さらに自分の個性を表現する一助としての手段ということでした。今回はオシャレすることで様々な良い事があるということを紹介してゆきたいと思います。
まずオシャレをするには想像力がとても必要になります。こんな格好をしたら相手はどんな印象を私に持つのか?私のファッションはイケているのか?それともダサいのか?などなど。。。自分は気づかなくても潜在意識は、そんな想像をしながら着る服を選んでいませんか。難しい言い方をすれば、そこに「美意識の発露」となる瞬間があるのです。自分が描いている「自分はこおいうイメージだ」というものへとストレートに近づける能力が高いほど、オシャレの達人と言えるのです。だが、普通そうはいかないのが現実であります。
頭の中のイメージがポンと作れる状態であれば、後は実際の御自身のワードロープとの組み合わせ(相性の擦り合わせ)を重ねて組み立ててゆくだけであります。まず、今日は何を着たい(服)、何を履きたい(パンツ・シューズ)、何を被りたい(帽子等)という所からスタートしてもいいし、漠然とシチュエーションから導き出されるセットアイテム(スーツ等)から小物を揃えてゆく方法もあり、組み立て方は色々です。キッカケは自由であって、どこに自分らしさを出してゆくのかがオシャレの旨味であり、醍醐味でもあるのです。
さて、人は何気に服を選び、服を着て生活していますが、実はオシャレをすることで様々な恩恵を授かることができます。その辺のところを今回は探ってゆこうと思います。
まず一つ目に、先程も言いましたが、オシャレには想像力が必要です。ひとつの服には、それぞれのシーンに合う相性というものがあり、革ジャンを着て結婚披露宴には出席しませんし、ジャージ姿で初デイトはしないものです。服にはそれぞれの特徴があり、頭の中でシーンと服を擦り合わせなければなりません。時々、ハズすファッションをして周りを驚かす人もいますが、それはオシャレ上級者というベースがあっての成せる業と認識しなければなりませんね。想像力は、生活の中でとても大切で、明るい色や派手目のデザインは、気持ちも若くしてくれて、アンチエイジングの手助けにもなり素晴らしい効用となります。
二つ目は、人間関係を円滑にさせ、仕事もプライベートも充実させることができるのです。これは、オシャレな人は必ず仕事がデキるということではなく、相手に気を配っている現れであり、意志表示を兼ねてのマナーであります。マナーの良い人は、品のある雰囲気を漂わせ、相手に決して不快な思いをさせません。自分が何をすべきかを明確にできるスキルは、「場の空気を読む」「サービス精神」にもつながり、仕事にもプライベートにもとても役に立つのです。
三つ目は、オシャレは体を鍛え筋肉をつけるのと同じように、磨けば磨くほど上達するものであり、上達する過程で自分に対して「自信」が湧いてきます。自信が湧くことで物事をポジティブに捉えることが出来るようにまります。当然、自信とオーラは相互関係にありますので、内面に潜在していたオーラも現出してくることになります。そうすると服の力を借りて打ち出し方も様々なバリエーションを選択できるようになります。派手な原色系や奇抜なデザインも自然と着こなせてしまうものです。
四つ目は、オシャレをするということと流行を知ることは、切っても切れない仲です。流行を無視してオシャレをしても、周りから「何その恰好?」「今どきそんな恰好は古い!」と声に出さなくても思われてしまいます。流行(トレンド)を毛嫌いせずに、自分好みにミックスさせる感覚は、日常生活を工夫させることに、とても似ていることであります。その創意工夫が自身のライフスタイルをクリエイティブな生活に作り変える導火線とも成り得ます。
最後に、オシャレするということは、ある意味、美意識を養うことでもあります。誰もが裸で生まれて、そのまま育つわけではありません。裸の体に何を着せるかは、人間の特権でもあります。美意識とは、他者に「見られている」という意識、そして、相手に自分がどう映っているのかを想像させる力。この意識と力が「美意識の源泉」であります。自身のライフスタイルに根ざす美意識を豊かにすることは、とりもなおさず、輝く人生に近づく一歩でもあるのです。その一歩がまた社会を明るくする原動力ともなれば、あなたの人生はさらに前進するのです。
添付写真:銀座四丁目交差点・歩行者天国の風景。
【関連コラム】
VOL.01 [ブランドとの付き合い方]
VOL.09 [本当のオシャレさんとは]
VOL.55 [流行とのつき合い方]
VOL.88 [お洒落って何]
VOL.113 [人生に潤いを]
VOL.114 [オシャレの本質とは]
【コラム検索に便利】
「プライベートコラム 目次」
【次回予告】 テーマ:最近購入したコスパの高い腕時計の紹介です。(VOL.116)