VOL .62 [男の表情について] 2011.07.21掲載

facial-expression梅雨もすっかり明け、熱帯夜・ゲリラ豪雨・台風などなど、バラエティーに富んだ気候である日本の夏(猛暑)がやって来ました。

さて、今回のテーマは「男の表情」ということで、顏の表情について語ってみようと思います。

巷の雑誌やTVでは、女性の顔マッサージやエステが大流行しているのは皆さんもよくご承知ではと思いますが、男性に関しては、それ程ブームまでに至ってはいないようです。

ビジネス社会の中では、第一印象が大事であるとか、見た目が肝心であるとか、私自身も標榜している「見た目時代がやってくる」などと言いながら、何故、男性の顔や表情には注目されないのでしょうか。

それはひとつに、見た目を変えるには、顔のパーツよりも髪型や服装を変えた方が手っ取り早いからです。よくTV企画で、亭主改造計画や彼氏改造計画と言ったものがありますが、あの方たちはあれでしっかり改造が継続されているのかは疑問になります。それはそれで、オシャレへのキッカケとなり、お洒落術に目覚めはじめたらしめたものではありますが、果たしてそのモチベーションはどれぐらい続くものなのかは難しいところでしょう。

さあ、話を戻しましょう。顔を変えると言っても、日本での男性美容整形は、お隣韓国やアメリカなどに比べたら、まだまだ発展途上ではあります。私は、ここでは男性の美容整形を勧めるという話ではなく、表情を意識して習慣づける大切さをお伝えしたいのですね。

よく男は中身で勝負だ!と言われますが、内面の感情は長い年月によって顔に出たり、表情に表れるものなのです。ある意味、顔は嘘をつけません。感情の起伏による表情が顔の一本一本の皺を作り、その深さを刻んでゆくものと考えます。であるならば、やはり自分の顔にはしっかりと責任を持たなければなりません。

私は、昔から黒目の色素が薄いせいか、明るいところに行くと眩しさのあまり、眉間に皺を寄せる癖があります。しかし、自分の顔には眉間の皺だけは刻まないよう注意し、これまで心掛けてきました。そのお陰で、現在に至っても縦皺はかろうじてありません(笑)。それは、日頃から意識して注意しているからだと思います。また、口をへの字にしないようにも注意しています。口がへの字だと、いつも不平不満を抱いている様に見えてしまいます。口の口角をちょっと上げる意識を忘れないようにもしております。

仏教用語の中に「顔施:がんせ」(和顔施ともいう)という言葉があり、私の好きな言葉のひとつでもあります。顔施とは、自分の笑顔で周りの人たちをもてなすということで、皆を明るく和らげることを意味します。言葉では簡単なのですが、実行するとなると至難の業であります。作り笑顔ではすぐに見破られてしまい、心を見透かされてしまいます。これも普段の意識と習慣が必要であり、ひとつの小さな悟りの境地でもあります。女性の方は、化粧メイクなどで口元をカバーできますが、男性はそうはいきません。笑顔ひとつとっても、口は笑っても目が笑っていない、口が曲がる、大きく笑えない。会話をする時でも相手の目をしっかりと見なかったりして、信用を損ねるケースもあります。ビジネスシーンや日常会話に於いて表情ひとつで、その人を読み取る手立てとしても活用されています。

私自身も表情については、妻と外で食事をしている時「もっと美味しそうに食べたら!」と注意を受け、ハッとする時があります(笑)。その人の性格や傾向性、感情に表情は連動しているのだと思いますが、男女問わず顔の表情は、その人自身を一瞬に表す「動く人生の履歴書」のようなものなんでしょうか。

喜怒哀楽を感情豊かに表す人には、そこはかとなく不思議な魅力があります。初めて会ったのに、周りをリラックスさせてしまう雰囲気を持っている人がいますが、私はいつもそんな人に憧れてしまいます。

今回は出来てないのに生意気なことを語ってしまいましたが、これも私自身への自戒の気持ちを込めてのコラムと汲んでもらえれば嬉しいです。


添付写真:仕事での写真を使用(アートディレクターの指示は、優しいお父さんの表情で . . . )

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Written by Yasumoto Takashi

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