VOL.91 [コレクターのサガ] 2013.06.30掲載

メガネに纏わるコラムは今回で五度目。よくもまあ、仕事でも商売でもないのに書くことがあるもんだ~といった呟き声が聞こえてきそうです(笑)。

でも、僕の頭の中には、興味のあることに対しては、とことん「なんで?」「どうしてそうなるの?」といった疑問が常につきまとい、自身のホームページに好き勝手に綴っているだけなので、辛くも何ともないのです。

今回、メガネに関するテーマになった経緯は、この辺で一度“コレクターの心理”なるものを自己探求してみたいという衝動にかられ、選んでみた次第です。

振り返えれば、自分が“メガネコレクター”ではないのかと自覚し始めたのがメガネ所有数50個を超えた頃だったでしょうか。現時点では140個程まで増え続けているものの、コレクター熱はまだまだ冷めやらぬ気配。。。そこで、これまでの収集の経緯を振り返りつつ探ってみようと思います。

メガネを集め出したキッカケは、撮影の小道具としてだった。僕の仕事モデルは、俳優と違い台詞や言葉を発しない分、キャラクターの幅が狭まってしまう。そこで、メガネを掛けることで様々な職業設定や人物設定の雰囲気を作り出し、その流れでバリエーションが増えていった。しかし、その程度の目的なら所有数にも限界が出てくるもの。その壁を打ち破ったのが「完璧主義の性格」という落とし穴だった。

「完璧主義」とは、自分の頭の中で「質や量を、最低ラインはこのぐらいだ!」と独自の境界線を引いてしまい(ハードルを上げるとも言う)、その線を越えなくては自分を許せなくなってしまう感情のこと。裏を返せば、納得がゆくまで集め続ける「強迫観念」みたいなものに襲われ、必死に収集している自分の姿に安堵感さえ覚える状態。大なり小なり、これはどの分野のコレクターにも通じる思いではないだろうか。

しかし、完璧主義の延長線上には、誰からのご褒美なるものはないとは承知の上、人はあるがままの欲望(物欲・所有欲)に囚われていってしまう。嗚呼~悲しきかなコレクター人生よ!

このままでは駄目だ、なんとかしないといけないという危機感も自分のどこかにはある。では、この思いをなんとかいい方向に昇華できないものか 。。。

解決法としては、趣味と実益を兼ねる方法だ。メガネ・サングラスは、今や視力矯正器具や紫外線からの保護以外にファッションアイテムの一部として欠かせないものとなっている。僕自身、メガネを掛けている人のメガネデザインから、その人の性格や心理を読み取れるぐらいの洞察力は自然とついたつもり。その能力を生かして、メガネコンシェルジュという手もある。でも、需要があまりなさそうだ。

はたまた、メガネ屋のオヤジ(店主)という奥の手もなきにしもあらず。でも、今の仕事が疎かになりそうなので、これもご遠慮したい。

では、いっそうのこと自分でメガネを作っちゃえば!といっても、メガネ業界関係者から飛び蹴りをくらわされ、何年もメガネ作りの修行生活をしなければならないことになる。そう考えると、解決法はないということなのか 。。。

ん、そうだ!収集の対象物を替えればいいんだな。次は何コレクターがいいのかな???おいおい、それは違うだろ!(ひとりツッコミ)

結局、コレクターの心理というものは、どのキッカケかは分からないが、いつか自分の中に終止符を打つ時が来るまで待たなければならないのか、、、嗚呼、もう少し自己探求の時間が必要のようだ。その間にも、メガネ・サングラスの数はどんどんと増えてゆく~ 。。。

[メガネ関連コラム]
*メガネコラム① VOL .20 [安本流メガネ選びの極意](2010.07.04掲載)

*メガネコラム② VOL .63 [メガネの未来](2011.08.08掲載)←メガネっぽい日

*メガネコラム③ VOL .78 [メガネエイジレス](2012.07.19掲載)

*メガネコラム④ VOL .80 [ヴィンテージメガネを考察](2012.09.21掲載)

*メガネコラム⑥ VOL.95 [Zoff vs jins 一本勝負](2013.12.08掲載)

*メガネコラム⑦ VOL.102 [メガネで損をしている人の特徴 勝手にランキング](2014.10.12掲載)


*『メガネ選びのすすめ』

*お洒落眼鏡人のコーナー『 眼鏡素敵人(めがねすてきびと)』

*世界的著名人のお洒落眼鏡人のコーナー『 勝手に「眼鏡採集家」』

*ブランド別に分けて考察してみました。『 お気に入りのメガネブランドを考察 』


添付写真:普段使っているメガネ・サングラスコレクションの一部。所謂、出番の多い一軍選手たち。

関連コラムの検索に便利 「プライベートコラム 目次」

【次回予告】 テーマ:男セクシーの作り方(VOL.92)

Written by Yasumoto Takashi

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